2013年3月19日火曜日


最高の人生を楽しむ住まい

プリストン大学の心理学者達は、終始一貫した行動を取りたいという私たちの望みには、例外があることを突き止めました。
こと善悪の問題に関しては、たいていの人は道徳的に完全でありたいなどとは思ってはいません。ですから、少し良いことをすると、今度は自分の好きなように行動してもいいだろうと思ってしまいます。
・・・一部割愛
人は何かよいことをすると、いい気分になります。そのせいで、自分の衝動を信用しがちになります。多くの場合、悪いことをしたってかまわないと思ってしまうのです。・・・以上「スタンフォードの自分を変える教室 」ケリー・マクゴ二ガル著より引用

悪いことをしても、これを正当化す証明をする「モラルライセンシング」に陥りやすくなるようです。
私たちには、何かしようと考えただけで、した気になってしまうように、正しさに対する判断基準が曖昧になってしまうと、衝動に従ってもかまわないと思うようになるようです。私自身に振り返ると、本を勝っただけで読んだ気になっている「積ん読」が良い例でしょうか?

住宅も最近は「エコハウス」とか「スマートハウス」と呼ばれる住宅が、多く見受けられるようになりました。太陽電池パネルを自宅に取付ける方も見受けられます、エコに対する意識も高まりつつある中で、以前より環境に優しく「節電対策」や「省エネ住宅」が普及する中で、資源エネルギー省のデータによると「わが国における最終エネルギー消費量を部門別に見ると、工場などの産業部門は1990年度と比較した場合6.0%減、運輸部門では6.6%の微増です。しかしオフィスビルや店舗部門では39.3%、家庭部門では30.2%の大幅増になっています。この2部門は90年度以降もエネルギー消費量は右肩上がりで増え続けています」

住宅部門エネルギー消費量の増加につながる原因の一つには、エネルギー効率が上がる一方で、世帯あたりの家電製品保有数が増えていること、今までに無かった大画面テレビ、パソコン、温水洗浄便座など、これまでに無かった家電製品が普及して来たことであり、また、資源エネルギーのデータを確かめる必要が必要ではあるが、住宅に使われる設備機器類の大形化による、製造エネルギーコストの増加も考えられる。

かといって、私たちは日常的に省エネルギーや地球温暖化を考え、自分に抑制を図ったり、犠牲を伴う暮らしにも限界があります、ケリー・マクゴ二ガル氏がその著書で書いてる通り、自分は少し金額的にも無理して建てたスマートハウスに暮らしているから、ローンを組んで太陽光パネルを設置したから、多少エネルギーを多く使っても良いのだ、と思う可能性もあります。
本当にご自身が地球環境を考え、自分自身と共に、家族、地球を考える住まいとは、経済的にも精神的にも、負担や犠牲を伴うことがない、ごく自然の暮らし振る舞いを行いつつ、肩の力を抜いた住まいであると強く信じています。それには計画当初より環境や暮らしを良く知り、多くの製造エネルギーとメンテナンスエネルギー、廃棄エネルギーを必要とする機械設備に頼り切った、人工的な住空間を作るより、ただ環境問題だけではない、自然のこと身体のこと家族のことを熟慮した、バランスが良く、自然の力を活かした住まいづくりが、自然を活かした最高の人生を楽しむ住まいづくりにつながるのです。

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