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2016年7月17日日曜日

北向き土地の間取りE-06「おかえりなさい」の家

概要
床面積|1階・21.5坪(車庫等7.25坪) 2階・17.0坪(吹抜け 3.0坪)
延べ床面積|38.5坪
玄関方向|北入り玄関 No.E-06

コンセプト「おかえりなさい」の家
主な特徴
動線計画|子育て世代|ガレージのある家

街灯が点きはじめる時間、自宅の窓から明かりが見える。窓越しには夕食の準備をしてる母の顔「ホッ!」とする瞬間。
1階平面図

「おかえりなさい」
何気ない言葉がいつまでも心の中に残る。
台所を含めて水まわりを全て北側に並べるレイアウトは、台所と玄関や水まわり(この間取りでは階段を挟んでいます)がの動線が簡潔で動きやすい。また動線が片側に集中するので他方は落ち着きのある空間となります。この間取りでは北側が活動的な空間で、南側の和室・居間部分には動きが活発となる動線が生まれません。
ただ欠点としては南北通風が取りにくく、台所と階段室には通風性能が良い窓を選んでいただきたいことと、ご家族が多い家庭では動線が集中することで、かえって動きにくくなることもるのでご注意ください。

求心力がある大きなテーブル
家族が集う空間には、その求心力となる大きなテーブル1卓だけ置いて暮らすスタイルが、より家庭的な暮らしを生みます。子供たちが、お絵描きや宿題をしているときに、夕食のお料理を並べても平気なくらいのテーブルです。大きさの目安としては家族人数に2〜3名が座っても平気と感じるくらいの大きさです。家族がそれぞれ別のことをしながら同じ時間を共有するには、この大きなテーブルが大活躍するでしょう。

家事の軽減
家事動線の中でも洗濯動線も大切ですが、その他の家事の中で掃除を簡単に済ませたい方も多いと思います。特に、ハウスダストによるアレルギー疾患をお持ちの方には、切実な問題ではないだろうか。掃除を簡単に済ませるには、とにかく家具が少なく床に物が散乱しない方が良いですし、動かしにくいソファーなど大きく重い家具は置かないほうが良い。

子育てに時間をとられるご家族は、手軽に掃除をできる部屋作りが大切!一人で動かすことも出来ないソファー下は一年に数回、掃除ができれば良い方で常にホコリの溜まり場になりかねません。

大きなテーブル1卓と軽い椅子、お昼寝用のお布団を押入れに片付ければ床上に何もなくなる和室の組み合わせは最強で、掃除機でもフロアーワイパーでも手軽に掃除ができる。
また、ソファーをなくすることで、子供達は活動的に動き回れて良いのではないでしょうか、疲れたら気軽に和室でゴロンとお昼寝タイム。
2階平面図

2階

階段、吹き抜けを中央にして東西にご夫婦と子供達のゾーンを分けています。家族だけしか使わない2階のトイレスペースは専用の個室を設けると面積的にもったいないようにも感じるので、広めにして洗面と物干し室も兼ねる一部屋としています。

北入り玄関 W-02「暮らしに合わせた間取りを考えたい」

概要
床面積 |1階・20.0坪 2階・15.0坪
延床面積| 35.0坪 車庫5.25坪
玄関方向|北入り玄関 No.W-02

コンセプト「暮らしに合わせた間取りを考えたい」
主な特徴
動線計画|ガレージ|子育て世代|将来に備える|

西側に駐車場や車庫を設けると東側空地が狭くなりますが、住宅が建てこみ東側の日差しが期待できない敷地であれば、西側に車庫を配置して東側の採光を住まいに取り込む、このようなレイアウトの間取りも検討すべき。

1階平面図 No.1

この間取りのように独立性が高い和室は、落ち着いた雰囲気になります。それは子育ての和室というより、精神的なゆとりや、落ち着きのある雰囲気を求める空間で、来客時の応接室としての機能を希望するご家族向きでしょう。

さらに広めのウッドデッキ(濡れ縁)を設ければ、そこに回遊性の動線が生まれ、居間と和室のつながりが強く感じられ、晴れの日などは子供たちが走り回る様子が思い浮かびます。

ウッドデッキ一つでも部屋の雰囲気や使い勝手が、ガラッと変わるところは、間取りの怖さでもあり、いろいろな方向性から考える必要を痛感する。

将来に備え計画する

このように独立性の高い部屋が一部屋1階にあれば、もし万が一にも2階の寝室へ上がれなくなる体調不良に見舞われたとしても、大きな改装をすることなく、この和室を寝室として利用することも可能になる。
もっと積極的に将来の体調も見越した計画をするのであれば、トイレと洗面の間は壁でなく簡単に取り外せる建具で仕切り、水まわりを一部屋として利用できるようにしておくと、車椅子でも楽に動き回れる計画となる。

+αを住まいに求める

気持ちよく暮らす住宅、動きやすい住まいに加えて、人生を豊かに趣味を楽しむ暮らす。もっと多くのことを間取りに求めたい。

この間取りで車庫と和室の関係を例にしてみる。No.1のように両室を接することで、いつでも室内から愛車を眺めることができるようになる。また、施錠方法を工夫すれば、室内からでも車に乗ることも可能になる、これは子供や体調不良の方がいるご家庭には便利でしょう。
1階平面図 N0.2

一方で、もっと家族の空間を広く感じさせ積極的に風通しや採光を得たいと希望されるようでしたら、No2のように和室と車庫の間に坪庭を設ける方法もある。小さな空間だが坪庭を設けることにより、暮らしを豊かに演出し、さらには居間の風通しも良くなり視線も抜けて部屋が広く感じることができるようになる。


2階

この間取り案は車庫と和室、浴室一部が下屋として計画しているので、2階はどちらの間取りにも対応できます。

子供室を寝るだけの個室と考えるなら、7.5帖の広さを2室にした少し狭い空間ですが、子供室とは別に独立した勉強部屋を設けているので、子供の空間としては十分ではないでしょうか。
2階平面図 No.1
2階ホールの一部をスタディーコーナーに利用する方法もあります。しかし、ホールの一部を勉強部屋にすると落ち着きには欠ける。本来なら勉強部屋は北向きの部屋が理想です、もし北側に書斎や勉強部屋の空間をとれなければ東向きであっても全く問題はない。

寝室のプライバシー

ご夫婦には子供に聞かせたくない話や見せたくない姿もあるでしょう。そのような意味でも、ご夫婦の主寝室は住宅内で最もプライバシーを必要とする、逆に言えば主寝室以外にプライバシーはいらないと言ってもよく主寝室は子供達の就寝ゾーンと離して計画したい。
2階平面図 No.2

住宅の規模によっては隣接せざるをえない場合もあります。どちらにしてもご夫婦のプライバシーを守るには、寝室に前室があるとより落ち着いた部屋を実現しやすく2階No2の間取りのようにWICを前室として使う間取り計画もある

2階ウッドデッキ


寝具類を干すために2階にベランダを希望される方が多く、住宅会社では防水工事をしたベランダを提案されます。時には1階居室上にも平気でベランダを設置しているようですが、いくら新築時に排水管の防露対策や、防水工事を怠りなく施工しても、経年変化の劣化や地震時の揺れ、変形により防水が亀裂して雨漏りの発生を引き起こす可能性は拭いきれません。


その可能性を取り去るには、安易なベランダは止め計画的な2階ベランダの設置をお勧めします。例えば、この間取り1階No2であれば和室の屋根高さを調整し、屋根上にベランダを設けると将来の漏水対策にも有効だ。

2016年7月16日土曜日

東側道路の間取り S-04「バスコートがあるガレージハウス」

概要
床面積|1階・16.25坪 2階・12.25坪 
延床面積|28.50坪
玄関方向|東入り玄関 No.S-04

コンセプト「バスコートがあるガレージハウス」
主な特徴
|動線計画|暮らしと趣味を楽しむ|子育て世代|カーライフ|

ビルトインガレージは子育て世代には子供達をチャイルドシートに座らせるために便利で、高齢者が乗り降りするにも優しい住まいとなる。

1階平面図
クルマ好きな方には、居室から愛車を愛でることができれば、それはたまらないガレージハウスが完成する。

正直に言うと、この間取りのように東向きの敷地はガレージハウスには不向きである。
東側の採光を居室に採りにくく、居間の環境としては不利であり加えてガレージの出入り口を閉めると居室も暗くなるので気をつけたい。

ガレージハウスを希望される方は、北向きもしくは西向土地の方が居室の採光計画はしやすいであろう。

この間取りでは、その対策として居間の採光は2階南側に吹抜けを設け、ガレージの採光はバステラスとガレージの光庭を兼ねた空間をとり確保している。

ガレージハウスの正面には大きな扉が入り、その外観はやや地域環境から閉鎖的というか拒絶するイメージになりやすい。意図的に望むのであれば問題はないが、地域とのつながりが薄くなっては暮らしにくい場面もあるだろうから気をつけなければならない。

ガレージは屋内でも屋外でもない、いわば日本の伝統空間である軒下空間としての利用も考えられる。とすれば近所の友人や知人が訪れやすいように、玄関とガレージを兼ね、そこに小さなテーブルと椅子でも置き、知人の溜り場としても使える空間を用意してみてはどうだろうか。

2階平面図
私は「兼ねた空間」「一石二鳥の空間」というのが大好きである、得した気分だ!時には一つだけでは解決できない問題も、問題が二つ重なることでスッキリと解決できることもある。それが一石三鳥のような解決ができれば、大きな声で「やったぜ!」と叫ぶ。



難問が多ければ多いほど嬉しくなるのは建築家としての性なのだろうか?難問をお抱えの方は是非とも私にぶつけてほしい・・・と少し広告めいたことを書いる。

東側道路の間取り S-02「わんぱくに暮らしたい」

概要
床面積|1階・17.0坪 (車庫・3.75坪)2階・13.0坪 
延床面積|30.00坪
玄関方向|東入り玄関 S-02

コンセプト「わんぱくに暮らしたい」
主な特徴
|小さな家|土間がある家|子育て世代|暮らしと趣味を楽しむ|

住宅が立ち並ぶ敷地の中で自然を感じ、親子共々わんぱくに、ワクワクしながら趣味を楽しみ暮らしたい。小さな家に、いろいろな工夫を詰め込み人生豊かに暮らす間取りはできないだろうか。
1階平面図

広い玄関はガレージにつながり、建具を全て開け放つと約17帖の広々とした空間となる。
庭にある小さな家庭菜園で収穫した野菜の下処理や、野山や海で思いっきり楽しんできた日にはアウトドア用品の手入れ。夏休みには子供たちがノコギリや金づちを持ち出し才能を開花させる創作活動に使う。

街中でも風通しは抜群!明るさも申し分なし!何よりも緑の中に浮かぶような居間は視線が抜けて心地よい空間となるだろう。

さらには、この上に2階は設けていないので、もう少し広い居間や、思い切って和室をもう一部屋増やす、あるいは天井を高くして縦方向の広がりを感じる居間やなど、好みや暮らしに合わせて自由な空間を実現できる。
2階平面図


家事動線も機能的で晴れた日には物干しデッキが回遊式の動線を生み出し、使いやすく動きやすい計画としている、台所近くのスタディーコーナーは子どもの学習室として、また大人の書斎としても使う。台所から少し振り向くと部屋を通して庭も見通せ視線の抜けも良く、朝には明るい日差しが台所にまで差し込んでくる。

東入り玄関 N-03「基本形に素直な間取り」

概要
床面積|1階・18.875坪 2階・14.000坪
延床面積|32.875坪
玄関方向|東入り玄関 No.N-03

コンセプト「基本形に素直な間取り」
主な特徴
|小さな家|ガレージ|子育て世代の家|

東入り敷地で屋根付き車庫の位置は、室内への日照を考えると北側が第一選択になります。車庫に続き玄関、水まわり、階段を北方向、南方向は食堂、居間、和室などの居室を配置する基本的な間取りです。

1階平面図
車庫の耐震性を図るには屋外物置や駐輪場などを設け、一方向だけではなく二方向の耐力壁を計画すると良い。

水まわりの個室を北側一列に並べると南北の風通しが悪くなるので、この間取りでは、その解決策として洗面所を独立させ居間との間はオープンとして通風を確保していますが、本来であればもっと大きな窓を取り付けたい。

洗面と脱衣を別室にすることは、入浴時に家族が裸で鉢合わせする心配をなくするとともに、洗面所へはドアがない方が帰宅直後に手洗いもしやすいでしょう。実施設計時には、居間から洗面が見通せてしまうので、洗面台は既製品ではなく一枚石やガラス又はタイル仕上げなど、おしゃれな洗面所を計画してください。

2階平面図
2階
主寝室は和室6帖に間口幅約2.7mの押入れを設けています。

間口が約1.8mの押入れが一般的ですが、布団の出し入れには間口有効幅が狭いように思えてなりません。約2.7m間口の押入れに2枚の引き違い建具を入れると、布団の出し入れが楽に行えるようになります。主寝室を和室に計画するときは、布団を出し入れしやすい押入れの計画も欠かせません。間口が2.7m確保できない場合には有効開口幅で最低でも1mは確保しておきたい。

東入り玄関 N-02「こどもたちの家」

概要
床面積
NO1 床面積|1階・19.5坪 2階・14.0坪
   延床面積|33.5坪
NO2 床面積|1階・19.5坪 2階・14.0坪
   延床面積|33.5坪
玄関方向|東入り玄関 No.N-02

コンセプト「こどもたちの家」
主な特徴
|ガレージ|子育て世代|暮らしと趣味を楽しむ|自然の近くに暮らす|

2例とも南側に居間、北側に台所を設け、アイランドキッチンを採用している間取りです。空間として台所を孤立させるのではなく、LDKをワンルームとした間取りで、室内の明るさや風通しも良い間取りの一つです。

アイランドキッチンは住宅内の司令塔のような場所で、キッチン前に立って部屋を見渡すことができ、子供たちと一緒に調理も楽しめる。玄関も近く、来客や宅配便の受け取りにも便利でしょう。家事や育児に日々忙しく暮らす子育て世代の方には検討いただきたい間取りといえる。

1階平面図 No1
No.1「乳幼児世帯」のご家族に
これから子育てが始まる方、まだまだ子育ての時期が続く方には畳コーナーがあると、お昼寝や、おむつの交換に便利です。また、はいはいや、よちよち歩きが始まっても何も置いていない空間があれば安心して見守っていられるでしょう。食卓も間取り図にはテーブルと椅子の矜持をしていますが、シンプルな座卓にすれば移動も簡単ですから、お掃除もグッと簡単に済ませられます。
1階平面図 No2

No.2「児童世帯」のご家族に
子どもが乳幼児期を過ぎている方はNo.2のリビングレイアウトが良いでしょう。No.1の畳コーナーをスタディーコーナーとしてあります。台所の位置から勉強する子ども達の様子を見て入られますし、子ども達も親の近くで安心して学習する習慣づけも身につきやすいことでしょう。


いずれの間取りにしても、LDKをワンルームとして家族がそれぞれ好きなことをしながら、同じ時を過ごす暮らしには、大きめのテーブルをドンと真ん中に置くレイアウトが楽しく豊かな暮らしをもたらせるのではないでしょうか。

NO.1とNO.2での大きな違いは、浴室の位置です。
No1が浴室を北側に配して脱衣室から南側のサービスヤードへ出られる動線を確保していて、洗濯物を干す時や庭で遊び泥んこになっても、そのまま手洗いができ、No2は浴室を南側に配置してバスコートを併設してあり1日の疲れを外の緑を眺めながら、のんびりとバスタイムを過ごす間取りになっています。

2階平面図

2階
子供室は主に就寝用と考えますが、個室で勉強する時期を迎えても学習机を置ける広さを確保しました、広さで言えば4.5帖強です。


この2階間取りでは北西に2畳分のフリースペースを設けています、ここは表記の通り雨天時や冬期間の物干し場や収納(納戸)または大人の秘密基地(書斎)などに使われてはいかがでしょうか。