2016年8月4日木曜日

西入土地・S-03「晴れた日には窓を開けたい」

概要
床面積 |1階・18.75坪 2階・15.75坪
延床面積| 34.50坪
玄関方向|西入り玄関 No.S-03

コンセプト「晴れた日には窓を全開にしたい」
主な特徴
|暮らしと趣味を楽しむ|

夏の西日を考えると、よほど西側の眺望が素晴らしい土地条件以外で、西に大きな開口を計画したいと考える方は少ないだろう。西側道路の土地は、外からの視線を気にすることなく、カーテンを開け庭を楽しみ暮らす間取りを求められやすい。
1階平面図

道路からの視線が気になって、カーテンを開けられない住宅が意外と多いのには驚きます。
街中や住宅地でも窓を全開にして庭や草花を見て暮したい、と願う方は多いのではないでしょうか、カーテンを閉めているのは、設計時に道路からの視線も考えていなかった結果ではないでしょうか。

明るく風通しが良い間取りでも、実際には道路からの視線が気になって、カーテンも閉めなければ暮らせないなどとは、決してあってはならないことです。
間取りの段階で視線も十分に考えておかなければなりません。

窓の位置や高さ袖壁、庇の設置を検討し建物本体だけで不十分でしたら、塀の設置も間取りの段階で考えておかなければなりません。

さらに塀と建物に囲まれた坪庭は小さな空間でも、採光や通風に有効で視線を遮る効果を発揮します。
この間取りでは西側の坪庭です、居間からの視線の抜けも良くなり食堂の北側壁面にまで光が差し込み、たった1坪ほどの屋外空間ですがこの空間が、あるのとないのでは部屋の雰囲気に大きな差が生まれる。


北側外壁面にあるような小さな袖壁も視線対策には有効です。さすがに窓正面に立てば室内を見通すことができますが、幅20mほどの窓であれば、ジッと覗き込む人もいないでしょうし、たとえ覗かれたとしても、人が座っているところまでは見えません。またこの細い窓は通風と明るさを求めるばかりではなく、空間に広がり感をもたらせてくれる。
2階平面図

0 件のコメント:

コメントを投稿