2016年8月4日木曜日

西道路間取り・C-03|「抜群に家事動線が短い家」

概要
床面積 |1階・19.25坪 2階・14.25坪
延床面積| 33.5坪
玄関方向|西入り玄関 No.C-03

コンセプト「抜群に家事動線が短い家」

主な特徴
|動線計画|子育て世代|自然の近くに暮らす|

北東方向に水まわりをコンパクトに集中させ家事動線を短くした。さらに物干しテラスを台所東側に設け、家事労働の軽減を図る回遊性の動線を作り出している。この物干テラスは基本的に外部空間ですが、雨天時や冬期に備え建具を入れる。
1階平面図
台所横のスタディーコーナーは、夕食の準備中でも子供達が学校の宿題をしている様子が見え、少しでも余裕があれば勉強やお絵かきを見て「よくできたね」と褒めてあげられます。
子供達には親に褒められるのが嬉しいものです、小さな頃は親から褒められるくらい嬉しいものはない。子供は親から認められるために、お絵描きや勉強すると言っても良いのではないだろうか。
「子どもは褒めて育てる」「子供を認めてあげることが大切だ」と、よく言われますが、それには親の心の余裕が必要であり、同時に時間的なゆとりと空間的な距離感も必要になるでしょう。

家事は日々の炊事や洗濯だけではない。掃除をしやすい家づくりも重要な問題である。掃除がしやすい部屋の計画には、床にはものをなるべく置かないこと。壁面は凹凸を無くしホコリ黙りを作らないこと。粉塵が舞い上がっても素早く外に排出できること。ハウスダストの原因となるカビやダニが繁殖しにくい環境を作ることです。

中でも一番厄介なお風呂や洗面所などの水まわりは、カビが繁殖しにくい計画が求められる。風通しが良く、日差しがある環境はカビの繁殖を抑え、風呂掃除の回数を減らしてくれるでしょう。それには南向きの浴室や建具を開け放し浴室を乾燥させるレイアウトが望ましい。

家事の軽減といえば、台所を中心にした家事動線の問題が一番に思い浮かぶだろうが、それだけでは家事の軽減にはつながらない。生活全体を考え、最も負担を感じる家事は何か、何も一人で家事をすべてこなす必要もないだろう。家族全体で家事を分担できないだろうか、家族も楽しんで家事をこなす方法はないだろうか、ご家族の暮らしに合わせて解決方法はいく通りもあるのではないだろうか。

「お掃除ロボット」を使うのも一つの方法だが、その性能を最大限に発揮するにはシンプルな間取りに床上に置く家具の点数を減らすインテリア計画も大切である。

家庭内からのゴミ出しも問題である。台所や各部屋からゴミを集めまとめる。これには台所や階段近くにまとめておける場所があれば、家族がそれぞれの部屋から持ってきて、その場所に置いておけば良い区、場所的には階段近くが良いだろう。室内からはゴミを階段下収納に置き、外部からゴミ出しができる。お出掛け前のご主人に上手くお願いするのは間取りのテクニックではなく、あなたの極意。

家事の軽減を図り、時間を生み出すことは心のゆとりにもつながります。子育て世代には心のゆとりが必要。でもお一人ですべてをこなす必要もありません。間取りを考えるときには家族も楽しく協力してくれる工夫を探すことも大切なのではないでしょうか。
2階平面図


2階の間取りは中央に廊下を配し左右に主寝室、子供室をレイアウトしています。この間取りでは風や視線の抜けを優先しましたが、収納力を求めるのであれば廊下の南側は押し入れなどの収納にすべきでしょう。

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