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2016年7月17日日曜日

北側道路の間取りC-04「季節を味わう住まい」

概要
床面積 |1階・21.00坪 2階・16.25坪(吹抜け3.75坪)
延床面積|36.25坪
玄関方向|北入り玄関 No.C-04

コンセプト「季節を味わう住まい」
主な特徴
|土間がある家|暮らしと趣味を楽しむ|自然の近くに暮らす|子育て世代|

レイアウト
矩形の平面形の西側、水まわりゾーンを南方向にスライドさせ和室西側に坪庭を設けています。このような空地は、ただ観賞用だけでなく採光や風通しにも非常に有効に働きます。

1階平面図

北側空間を楽しむ

和室でなくとも北側に居室を設けることで、一階の南北通風が良くなり、明るく活動的な雰囲気とともに静かで落ち着きのある空間を求める方には、この北側の空間がお勧めです。

このレイアウトのように玄関土間からも入れる居室は、少し広めの建具を開け広々とした玄関を演出したり、不意の来客時にでも居間を慌てて片付ける必要もなく、来客を招き入れることができる上に、この空間の利用方法は暮らしの中で様々に展開するでしょう。

もし、泊まる方がいらしても水まわりが近く重宝し、普段は建具をいっぱい開けて居間の一部として利用できることは言うまでもありません。

吹抜けに設けた階段下は土間にしてあり床高を一段下げ、テラスからも出入りできるようにして薪ストーブを置いています。外から持ち込む薪のストックはこの階段下です。

ひろびろ空間を創り出す

対角線上に視線が抜けるこのレイアウトは、小さな家でも建物を広く感じさせ吹抜け階段との相乗効果で家全体を広々とした空間を実現するとともに、2階の子供部屋を吹抜けに面して計画していますので、家族がどこにいても、お互いに声を掛け合え自然に触れあいが生まれる住まいとなる。

浴室とバステラス

浴室はテラスの中に浴室がある、というイメージで1.5坪の浴室にはシャワーブースを別途設けています。たまには、ゆっくりと外の景色を眺めながら湯船に浸かりたいはないですか?

夏には裸のまま、とはいきませんがバスローブでも羽織って夕涼みがてら湯上りのビールを、テラスで楽しみたいではありませんか。このテラスにビニールプールを出して遊ぶ子供達の笑顔も見たくはないですか。もちろん子供達がプールで遊んだ後は濡れた体のままお風呂に直行です。そうそう、テラスに洗濯物を干す時にもここを通れば良いのです。

冬には薪ストーブの炎を楽しみ夏にはテラスで季節を味わう住まいです。


2階平面図

2階

活動的な1階の間取りと比べ、2階の子供室は静かで落ち着きのある北側に配置してあります。家の中での遊びは思いっきり1階で家族とともに楽しみ、個室は落ち着いて安眠できるように計画しています。一軒の住宅でも、このようなメリハリのある空間を計画することも忘れてはなりません。




子供室南側の手すりを本棚にすればかなりの種能力が期待できますので、多くの蔵書をお持ちの方は、このような場所も有効に利用したいものです。

北側道路の間取りC-03「友人知人と愉しむ住まい」

概要
床面積|1階・20.00坪 2階・16.25坪
延べ床面積|36.25坪
玄関方向|北入り玄関 No.C-03

コンセプト「友人知人と愉しむ住まい」
主な特徴
動線計画|土間がある家|暮らし趣味を楽しむ|自然に近く暮らす|

基本レイアウトは、玄関西側がプライベートゾーン、東側はパブリックゾーンとして、その二つの空間を土間がつなぐ、ご夫婦の友人知人や子供のお友達が遊びにくる家庭のレイアウト。

1階平面図

来客が多いと洗濯物を干す場所も確保しておかなければならい。そこで洗面脱衣室からサービスヤードへ出入りできる通路も設けている。この場所は狭いですが雨天時の物干し場としても考えています。

クッキングストーブを置く土間は、アウトドアで使う道具のメンテナンスや、お気に入りの自転車を飾る場所として、また趣味で知り合った友人知人や、ご近所の方を気軽に招き入れ、四方山話に花を咲かせるなど社会や人とのつながりの空間となります。

土間に置かれたクッキングストーブも台所からその様子が見えやすい位置に置き、じっくり煮込むシチューやピザ焼きなど、暮らしの中で料理をする楽しみを加えてくれる。

2階平面図
2階

薪ストーブの設置を基本として計画してるので各部屋に暖かな空気が流れるように、吹抜けを北側中央にし個室を南側に配置するシンプルな間取りにしています。間取りの極意はなるべく簡素な空間構成を心掛けることです。特に2階は複雑にならないように計画する方が暮らしやすく、無駄なスペースも出来ません。またシンプルな間取りは、将来子ども達の独立など家族構成に変化があったとしても融通性が高く長寿命の住まいを実現するでしょう。

北側道路の間取りC-02「シンプルに暮らしたい」

概要
床面積|1階・18.75坪 2階・14.25坪 
延べ床面積|33.0坪
玄関方向|北入り玄関 No.C-02

コンセプト「シンプルに暮らしたい」
主な特徴
動線計画|子育て世代|暮らしと趣味を楽しむ|

台所と水まわりを隣接させて家事動線を重視した間取り。

居間は東南方向に食堂を北西方向に配置することで、対角線上の抜けが居間・食堂の広がりがある空間と良好な明るさ、風通しを実現させている。さらには広々とした空間でありながらも、動線をコンパクトにまとめることにより、居間には大きな動線を無くすることで落ち着いた雰囲気を実現できます。

ご家族の生活スタイルにより使いやすい間取りは異なります。
この間取りのレイアウトは建物の形を変えることなく、幾通りかの間取りパターンを考えやすく、皆さんの暮らし方にあった間取りをご検討ください。
1階平面図 No.1

No1
台所に立つと家の隅々まで見通せることができる間取りですから、お子様が小さい時期にでも子供の様子を見ながら調理ができるプランです。ご家族揃って夕食をされるご家庭向きで、ご主人の帰宅が遅く、お一人で食事をされることが多いようでしたら、ご主人が一人寂しく食事をすることがないようにしてくださいね。

帰宅時間が遅い方、一人寂しく夕食をいただく方に警告。奥様がこのような間取りを考えているようでしたら、それは家族サービスが不足しているのかもしれません。もっと家族を大切にしてください。人生、仕事ばかりではありませんよ!
1階平面図 No.2
No.2
台所を北側に配置した間取りです。図のように南側は畳コーナーとしても良いですし、ここにダイニングテーブルを置いても良いでしょう。見比べてみるとお分かりでしょうが、No1は居間と食堂が少し離れており居間と食堂には独立性が高いです。それに比べNo2は両室の一体感が増す間取りになります。またNo1の食堂は壁に囲まれ落ち着きのある雰囲気に仕上げやすく、No2の食堂は落ち着きがあるというより活動的な雰囲気に仕上がります。

1階平面図 No.3
No3
No1の間取り東側に和室を設け普段は居間の一部として使います。時には来客時の客間として、またあってはいけないことですが、万が一の不慮の事故や高齢時の身体能力低下で、2階の寝室へ上がれなくなった場合に備えた寝室として利用することも考えられます。

2階
西方向に隣家が建っている敷地では西側隣家の窓と、ある程度の距離を取るため2階は東側に配置させることを基本とした3種類取り上げました。

2階平面図 No.1
No1
吹抜けを設けず主寝室を東南に、子供室を西側にレイアウトしています。寝室の風通しと明るさは抜群に良い部屋になります。ただWICが南面中央にあり位置的にもったいないような気もします。

2階平面図 No.2
No2
No1のWICを主寝室北側に移動して吹抜けにしています。WICは2坪の広さを2室に分け両側は洋服掛けとして、中央上段は季節の寝具起き下段は小物類の置き場として考えてみました。

2階平面図 No.3
No3
主寝室を東側、子供室は東側に配置して押入れを設けた間取りです。吹抜けは暮らし方や敷地条件により取り入れるか入れないか様々です。もし吹抜けが必要なければこの空間を2階のフリースペースとして雨天時や冬期間の物干し場として利用しても良いでしょう。

この間取り案は1階と2階の組み合わせは自由にできるように計画しています。

基本的にはどの間取りも採光や風通しは良く住宅本体はどれでも心地よく暮らせます。皆様の暮らし方により同じ形、同じ面積の建物であっても、間取りは様々に変化することを少しでもご理解いただけましたらと願っています。


そして、これが間取りを考える上で、楽しみでもあり怖さではないだろうか、ですから間取りは、いろいろな方向から検討を重ね慎重に決めたいものです。

北側道路の間取りC-01「メリーゴーランド」のような住まい

概要
床面積|1階・22.75坪 2階・14.00坪 
延べ床面積|36.75坪
玄関方向|北入り玄関 No.C-01

コンセプト「メリーゴーランド」のような住まい
特徴
動線計画|子育て世代|

台所を中心に居間、食堂、スタディーコーナー、水まわり、物干しデッキを配置して台所に求心力をもたせたレイアウトです。
1階平面図

玄関からは居間と和室、玄関脇収納へとそれぞれに出入りできるので、その時々に応じて動きやすい間取りを実現します。このレイアウトは台所から各部屋へ近く動きやすいのです、ただ台所を部屋で囲ってしまうと採光や風通し、排気ダクトの長さなどの問題を生じさせることがあります。そこで、この間取りのように一方は、デッキやテラスなどを設け外気に接する台所にすると、これらの問題を解決しやすくなります。
この物干しデッキは西側外壁線で建具を入れ、夏は開け放ち、冬や雨天時には閉めて使う物干しデッキを計画している。

この間取りには住まいを広く感じさせ、日々豊かな暮らしを実現させるコツが生かされている。一つには動きやすく、空間の広がりを生み出す回遊性動線を随所に設けてあること。もう一つは和室からスタディーコーナーへと建物の端から端へ対角線上に見通せる部分を設けた。

大きな回遊性動線は居間から和室、玄関、水まわり、食堂を通り抜ける動線と、それぞれの部屋も自由に動き回れる2方向の動線を設けたレイアウトとしています。
また、階段、トイレ前は単に廊下としてだけ使うのはもったいないので、収納棚を設け収納室としての機能をもたせ、スタディーコーナーと食堂の間にも本棚を設置し、収納力を増している。
2階平面図

2階
階段を上がり主寝室と子供部屋へは両側に別れる動線として、主寝室へはWICを通る間取りになってますが、もちろんご希望により廊下から直接寝室へ入る建具を設けても構いません。
各個室には2方向の窓が設置でき明るく風通しも良く、良好な室内環境となることに間違いありません。


※玄関前の軒下は自転車置き場を兼用していますが自転車を屋内に入れたいと、ご希望されるようでしたら玄関脇収納を北へ拡張することも可能ですからご検討ください。

北向き土地の間取りE-06「おかえりなさい」の家

概要
床面積|1階・21.5坪(車庫等7.25坪) 2階・17.0坪(吹抜け 3.0坪)
延べ床面積|38.5坪
玄関方向|北入り玄関 No.E-06

コンセプト「おかえりなさい」の家
主な特徴
動線計画|子育て世代|ガレージのある家

街灯が点きはじめる時間、自宅の窓から明かりが見える。窓越しには夕食の準備をしてる母の顔「ホッ!」とする瞬間。
1階平面図

「おかえりなさい」
何気ない言葉がいつまでも心の中に残る。
台所を含めて水まわりを全て北側に並べるレイアウトは、台所と玄関や水まわり(この間取りでは階段を挟んでいます)がの動線が簡潔で動きやすい。また動線が片側に集中するので他方は落ち着きのある空間となります。この間取りでは北側が活動的な空間で、南側の和室・居間部分には動きが活発となる動線が生まれません。
ただ欠点としては南北通風が取りにくく、台所と階段室には通風性能が良い窓を選んでいただきたいことと、ご家族が多い家庭では動線が集中することで、かえって動きにくくなることもるのでご注意ください。

求心力がある大きなテーブル
家族が集う空間には、その求心力となる大きなテーブル1卓だけ置いて暮らすスタイルが、より家庭的な暮らしを生みます。子供たちが、お絵描きや宿題をしているときに、夕食のお料理を並べても平気なくらいのテーブルです。大きさの目安としては家族人数に2〜3名が座っても平気と感じるくらいの大きさです。家族がそれぞれ別のことをしながら同じ時間を共有するには、この大きなテーブルが大活躍するでしょう。

家事の軽減
家事動線の中でも洗濯動線も大切ですが、その他の家事の中で掃除を簡単に済ませたい方も多いと思います。特に、ハウスダストによるアレルギー疾患をお持ちの方には、切実な問題ではないだろうか。掃除を簡単に済ませるには、とにかく家具が少なく床に物が散乱しない方が良いですし、動かしにくいソファーなど大きく重い家具は置かないほうが良い。

子育てに時間をとられるご家族は、手軽に掃除をできる部屋作りが大切!一人で動かすことも出来ないソファー下は一年に数回、掃除ができれば良い方で常にホコリの溜まり場になりかねません。

大きなテーブル1卓と軽い椅子、お昼寝用のお布団を押入れに片付ければ床上に何もなくなる和室の組み合わせは最強で、掃除機でもフロアーワイパーでも手軽に掃除ができる。
また、ソファーをなくすることで、子供達は活動的に動き回れて良いのではないでしょうか、疲れたら気軽に和室でゴロンとお昼寝タイム。
2階平面図

2階

階段、吹き抜けを中央にして東西にご夫婦と子供達のゾーンを分けています。家族だけしか使わない2階のトイレスペースは専用の個室を設けると面積的にもったいないようにも感じるので、広めにして洗面と物干し室も兼ねる一部屋としています。

北向土地の間取りE-05「家事は素早く片付けたい」

概要
床面積|1階・19.25坪 2階・15.25坪 延べ床面積・34.5坪
玄関方向|北入りの家 No.E-05

コンセプト「家事は素早く片付けたい」
主な特徴
動線計画|子育て世代|夫婦の生活|

間取りをよく見ると南東に居間、南西に和室と続き、水まわり、台所・食堂、玄関とそれぞれを四方に配置する家事動線を短く計画するシンプルなゾーニングで構成している。
台所から水まわりが近くて、南に面した和室も台所近くにあり、台所に立っていても和室に居る子供の様子を確かめられる。冬場に炬燵を使用するようであれば、和室を食事の場所として台所からの配膳も楽にできる。また乾いた洗濯物を、たたみ仕分ける場所としてもこの位置の和室はとても便利に利用できる。
1階平面図

この動線をコンパクトにまとめた動線計画は、動きの多い場所と少ない場所に区別されるので、落ち着きのある居間を希望される場合にも参考となる間取り例である。ただ、ご注意いただきたいのは、この間取りのようにトイレの出入り口が開きドアになりやすく、洗面所の出入り時に鉢合わせする可能性があるので、これを少しでも避けるため多少の調整が必要となる。

各部屋の出入り口は基本的に引き戸で計画すべきです。確かに引き戸でも指を挟む危険性はないとは言えない、しかし開きドアで挟むより怪我の症状は軽くて済むことに間違いはない。また風通しにも引き戸の方がずっと有効で自由度は高い。
2階
子供のゾーンを南西方向、ご夫婦のゾーンを北東方向に分けています。子供達が成長すると生活時間も異なり、寝室での安眠を配慮すると子供室と寝室は隣接させない方が良いでしょう。
2階平面図

2階の各部屋とも外気に面する2方向の窓が設置できて、採光も風通しも良い個室になります。ただ吹抜けの高さ設定によっては東側子供室の窓位置は高い位置になってしまいますから、事前に吹抜けの高さを検討してください。

この間取りは独立した吹抜けを計画しているので、階段から吹抜けを循環して発生しやすい1階へ冷気が降りてくるコールドドラフトの心配は少ないでしょう。


北向土地の間取りE-04「オーディオを楽しむ小さな家」

概要
床面積|1階・15.75坪 2階・12.50坪 延べ床面積・28.25坪
玄関方向|北入り玄関 No.E-04

コンセプト|「オーディオを楽しむ小さな家」
主な特徴
動線計画|小さな家|子育て世代|バスデッキ|夫婦の生活|

床面積30坪弱の小さな家。北側道路の土地は意外と間取りを考えられやすい土地です、ただ土地と床面積のバランスが悪いと室内の採光が不十分となるので、建物の大きさを考えずに、ただ単純に北側の土地が良いとは言えません。少し窮屈な土地に広めの家を計画する時には、やはり南向きか東向きの土地が採光を得られやすく、明るい住宅を実現できます。逆に広めの敷地に小さな家を計画する場合は土地の向きはあまり関係がないといってもよいです。

1階平面図

この住宅は延べ床面積28坪ほどの小さな住まいです。
居間・食堂・台所は思いっきり南側に、北側には水まわり各部屋と玄関を一列に配置しました。水まわり各部屋を北側に配置するこのレイアウトでは、南北の通風を得にくくなるため、その対策として洗面所と台所西側、玄関ポーチにそれぞれ大きめの窓を取り付け南北通風の通り道と考えている。
コンパクトな家でオーディオを楽しめる空間を得るため、食堂は南西方向に張り出させ、居間は東南方向に広くとり東側にオーディオを置いている、この壁面に大きなスクリーンを取り付ければ家庭シアターとして楽しむことができるでしょう。
また、オーディオを楽しむ空間では、機器類の前を動線が横切らないように計画しなければならない。

このレイアウトの居間は家事動線が横切ることもなく、落ち着いた雰囲気の居間に仕上げやすいですので、コンパクトな家に広く落ち着いた居間をご希望される方は是非に参考としてください。
2階平面図
2階の各部屋にも十分に朝日が差し込み、風通しをよくするためにL型のレイアウトとした。主寝室と子供部屋の間に押しれを配置してプライバシーを高めているが、もう少し主寝室のプライバシーを高めたいとご希望されるなら、寝室とWICの壁面沿いに建具を入れ前室を作ると良い。

北向土地間取りE-03「空の近くに暮らしたい」

概要
床面積|1階・19.0坪 2階・14.0坪 延べ床面積・33.0坪
玄関方向|北入り玄関 No.E-03

コンセプト「空の近くに暮らしたい」
主な特徴
自然に近く暮らす|小さな家|

1階屋根上に広いウッドデッキを儲けるため、建物東側に天井が低くても構わない台所、玄関、和室を南北に配置してる。さらには居間食堂と各水まわりも同じく南北につなげ、シンプルな平面計画で構成された間取りです。
1階平面図

台所から食堂へとつながるカウンターは、食事の盛り付けにとても便利。アイロン掛けや家計簿つけなどの家事や子どものスタディーコーナとしても自由に使え、カウンター下の収納は奥行きも十分で、かなりの量の収納物が入る。
2階平面図

2階のウッドデッキは、天井高さを低く抑えた和室と玄関、台所部分の緩い勾配屋根の上に子供室から自由に出入りできる。

住宅密集地でも屋根上で、お天気の良い日にはここで遊び、時には子供達のお布団を乾かし、夜には星空を楽しむ住まい。たとえ住宅密集地ではなくとも、屋根上からの景色は室内から見る景色と異なり、普段と違った格別の別世界に感じられるだろう。

北向き土地間取りE-02「人・自然・将来とつなげたい」

概要|
床面積|1階・21.0坪 2階・13.75坪 吹抜け・3.0坪 
延床面積|34.75坪(吹抜け3.0坪別)
玄関方向|北入り玄関 No.E-02

コンセプト「人・自然・将来とつなげたい」
主な特徴
自然に近い家|将来に備える|来客|

風除室として機能する玄関と土間は建具で仕切られ、北側に薪ストーブを置く予定にしている。土間の南側に居間、西側に和室を配置することにより、家族が集う空間から薪ストーブの炎が見えることと土間で作業をしていても、その様子がうかがえて家族共通の会話や話題を増やすことにつなげようと計画している。
1階平面図
また趣味を同じくする友人知人が訪ねてきた時にも、土間を囲み腰掛けて話をしたり、子ども達が自然と会話の中に入る機会が増えることは、子どもの人間形成にも役立つ場にもなるだろう。

薪ストーブの位置は台所から少し離れているが、和室や居間からは近く、皆でピザでも焼いて楽しみたい。この住まいには小型のクッキングストーブ、オーストラリア製の「ピキャンオーブン」が最適だろう。

ついつい話が弾み来客がそのまま泊まりやすくするために、和室からは直接トイレへ行け脱衣室と洗面所は別室としている。

浴室を含めた水まわりは湿気対策、カビの発生を予防するため南側にしている、脱衣室の建具は使用時以外、開け放っておけば風通しも良く清潔な状態に保ちやすいので、少しでも掃除の時間を短縮したいと希望される方にはオススメのレイアウトといえる。
2階平面図
2階
煙突部分を吹抜けにして家全体に暖かな空気を流す計画だが、子ども達が成長して彼らが友人を連れてくる年齢になると、1階の話し声が主寝室にも聞こえてきて安眠できないかもしれないので、収納を前室にして音の軽減を図っている。その時期が来なくとも主寝室にある程度のプライバシーが必要なのは周知の事実だが・・・こんな配慮も設計家には欠かせない。


住まいは家族の安息の地であるとともに、子供達にとっては自宅で大人との繋がりが増えることで、人間形成の機会が増えることを期待したい。

北向土地の間取りE-01「瞑想の間がある家」

概要
床面積|1階・19.25坪 2階・16.25坪(吹抜け3.0坪)
延べ床面積|35.5坪
玄関方向|北入り玄関 No.E-01

コンセプト「瞑想の間がある家」
主な特徴
動線計画|暮らしと趣味を楽しむ|子育て世代|来客|

北側道路の敷地では東側に駐車場や玄関をレイアウトすることにより空地を広くする建物配置が基本となります。
1階平面図

間取りは居間・食堂・台所をワンルームに計画した、いわゆるLDKタイプの間取りで、北東方向の玄関から直接入ることができる和室を設けている。水まわりは台所横につながっている。ただ、台所が西方向になるため夏場の西日対策は考えておかなければならない。

玄関から直接入れる和室には隣接する階段下の空間を利用した「瞑想の間」を設けてみた。ときには狭い空間で心静かに人生を考える時間があっても良いのでは?階段下ゆえ天井高さは約1.4mと低く、普段なら収納として利用するところだが、こんな遊び心も住宅には必要だ。

家事動線(洗濯動線)は短く、子育てにはとても便利な和室も玄関から直接入れて、キッチンから多少直視できない影部分が多少あるものの、お昼寝時間でも子供の雰囲気を感じながら安心して食事の準備ができる。
2階平面図

2階
階段、吹き抜けを挟み東西にご夫婦と子供達のゾーンを分けた。2階のスタディーコーナーは子どもの学習室というより「家族の図書館」と考えているので、吹き抜けに面し、その雰囲気が1階からも感じるように配置している。この部屋の雰囲気や環境を柔軟にコントロールするため、季節やその時々の状況に合わせて対応ができるように建具を入れている。

ただしもう少し贅沢を言えば、2階のトイレ位置は寝室から離したいところである。

北入り玄関 W-04「季節を感じて暮らしたい」

概要
床面積 |1階・19.5坪 2階・15.0坪
延床面積| 34.5坪
玄関方向|北入敷地・西寄り玄関 No.04

コンセプト「季節を感じて暮らしたい」
主な特徴
|子育て世代|暮らしや趣味を楽しむ|自然の近くに暮らす|

テラスを囲みリビング・ダイニングをL型に配置する間取りは、朝日がそれぞれの部屋へ差し込み、とても明るい住まいを実現してくれる。
1階平面図

畳の間を北側に配置することにより、居室の風通しが良くなり、建物の端から端まで対角線上につながる空間が、想像以上の広がりを生み出す。さらにウッドデッキがその効果を高める。

このウッドデッキは実用的にも物干しとしての利用と、バスデッキの役割も兼ね備えている。気になる入浴中の外部視線は浴室の窓を開けても、覗かれる心配も少ないように計画されており、開放感のあるリラックスタイムを実現できるであろう。
入浴の時間くらいは一人静かに読書でもしながら湯船に浸かる、そんなささやかな贅沢を求めたい。

食事の時間は家族とのコミュニケーションの場
1日を気持ち良く過ごすには朝食が大切だと思っている。気持ちが良い1日を過ごすには、忙しい朝の時間でも出来る限り家族が揃い、清々しい朝日が差し込む中で朝食をいただきたい。仕事の都合がつく限り夕食も家族が揃い、その日あった出来事を話しながら時を過ごす。

休日には、少し遅めの朝食をテラスでのんびりいただき夕方には、テラスでバーべキューを楽しむのも、子供達には思い出に残る「食育」といってもいいのではなかろうか。

家族で食事を共にして会話の時間を増やすことは、健全な心身を培い、豊かな人間性をはぐくむため極めて重要であると内閣府の「食育白書 」でも報告されている。間取りにはこのようなくらしを楽しむ仕掛けを随所に取り入れた計画をしたい。

2階平面図

子供達が2階にいるときに、その様子を感じていたいので、吹き抜けを設けたいが冬場には光熱費の心配もあるので、吹き抜けにはスノコのように格子を入れ、寒いときにはラグマットを敷けるようにしてある。ラグマットを取り去ると春が来たなと実感できる間取りです。

北入り玄関 W-03「通り庭がある住まいに暮らしたい」

概要
床面積 |1階・18.75坪 2階・15.50坪
延床面積| 34.25坪
玄関方向|北入り玄関 No.W-03

コンセプト「通り庭がある住まいに暮らしたい」
主な特徴
土間がある家|趣味と暮らしを楽しむ|自然の近くに暮らす|夫婦の生活|

新しい土間のかたち

伝統的な日本家屋や、今でも京町屋に残る「ニワ」空間は作業や炊事場として使われ、その空間は外とのつながりを深め、家庭菜園やアウトドア、創作活動を楽しむと共に敷地全体を我が家として使いきる装置の一つともいえる。
1階平面図

「ニワ(土間)」を現代の住まいに取り入れ、菜園で収穫した泥付き野菜の仕分けや、アウトドア用品の手入れなど作業というより趣味を楽しみ暮らす。土間は家族が趣味を満喫する場所、自転車の手入れやサーフボードのメンテナンス、登山用品の点検などなど、子供たちは工作や粘土遊びに陶芸などその使い方にはキリがない。

もちろん土間には薪ストーブを置きたい、ここでは「ヘルゴン|E-30M/スペイン」を選んでいる。ガラス面が大きく、クリーニング機能と着火が楽なスタートレバーが付いている、アクティブに活動する家族には、炎を楽しむ静かな時間も過ごしたい。

構造計画

木造であっても、大きな空間を得るには構造計画が欠かせません。この間取りでは台所と水まわりを両端のコアとして中央の大きな空間を構成しています。

玄関は単に風除室とし考える

伝統の様式では外から直接土間に入るが、やはり冬季には冷たい風が室内に入り込ませないため風除室として玄関が必要です。
2階平面図

家全体を使いきる間取り

2階寝室の西側屋根は1階の台所と玄関上に配置してあり、屋根上は山荘のように家族全員のお布団を干す場所として寝室から出入りできる高さに低く抑え、この屋根には山荘のように家族全員のお布団を干す場所として計画しています。家全体を使わないともったいないでしょう。



※敷地状況にもよりますが、この間取りは左右逆転しても使えます。

北入り玄関 W-02「暮らしに合わせた間取りを考えたい」

概要
床面積 |1階・20.0坪 2階・15.0坪
延床面積| 35.0坪 車庫5.25坪
玄関方向|北入り玄関 No.W-02

コンセプト「暮らしに合わせた間取りを考えたい」
主な特徴
動線計画|ガレージ|子育て世代|将来に備える|

西側に駐車場や車庫を設けると東側空地が狭くなりますが、住宅が建てこみ東側の日差しが期待できない敷地であれば、西側に車庫を配置して東側の採光を住まいに取り込む、このようなレイアウトの間取りも検討すべき。

1階平面図 No.1

この間取りのように独立性が高い和室は、落ち着いた雰囲気になります。それは子育ての和室というより、精神的なゆとりや、落ち着きのある雰囲気を求める空間で、来客時の応接室としての機能を希望するご家族向きでしょう。

さらに広めのウッドデッキ(濡れ縁)を設ければ、そこに回遊性の動線が生まれ、居間と和室のつながりが強く感じられ、晴れの日などは子供たちが走り回る様子が思い浮かびます。

ウッドデッキ一つでも部屋の雰囲気や使い勝手が、ガラッと変わるところは、間取りの怖さでもあり、いろいろな方向性から考える必要を痛感する。

将来に備え計画する

このように独立性の高い部屋が一部屋1階にあれば、もし万が一にも2階の寝室へ上がれなくなる体調不良に見舞われたとしても、大きな改装をすることなく、この和室を寝室として利用することも可能になる。
もっと積極的に将来の体調も見越した計画をするのであれば、トイレと洗面の間は壁でなく簡単に取り外せる建具で仕切り、水まわりを一部屋として利用できるようにしておくと、車椅子でも楽に動き回れる計画となる。

+αを住まいに求める

気持ちよく暮らす住宅、動きやすい住まいに加えて、人生を豊かに趣味を楽しむ暮らす。もっと多くのことを間取りに求めたい。

この間取りで車庫と和室の関係を例にしてみる。No.1のように両室を接することで、いつでも室内から愛車を眺めることができるようになる。また、施錠方法を工夫すれば、室内からでも車に乗ることも可能になる、これは子供や体調不良の方がいるご家庭には便利でしょう。
1階平面図 N0.2

一方で、もっと家族の空間を広く感じさせ積極的に風通しや採光を得たいと希望されるようでしたら、No2のように和室と車庫の間に坪庭を設ける方法もある。小さな空間だが坪庭を設けることにより、暮らしを豊かに演出し、さらには居間の風通しも良くなり視線も抜けて部屋が広く感じることができるようになる。


2階

この間取り案は車庫と和室、浴室一部が下屋として計画しているので、2階はどちらの間取りにも対応できます。

子供室を寝るだけの個室と考えるなら、7.5帖の広さを2室にした少し狭い空間ですが、子供室とは別に独立した勉強部屋を設けているので、子供の空間としては十分ではないでしょうか。
2階平面図 No.1
2階ホールの一部をスタディーコーナーに利用する方法もあります。しかし、ホールの一部を勉強部屋にすると落ち着きには欠ける。本来なら勉強部屋は北向きの部屋が理想です、もし北側に書斎や勉強部屋の空間をとれなければ東向きであっても全く問題はない。

寝室のプライバシー

ご夫婦には子供に聞かせたくない話や見せたくない姿もあるでしょう。そのような意味でも、ご夫婦の主寝室は住宅内で最もプライバシーを必要とする、逆に言えば主寝室以外にプライバシーはいらないと言ってもよく主寝室は子供達の就寝ゾーンと離して計画したい。
2階平面図 No.2

住宅の規模によっては隣接せざるをえない場合もあります。どちらにしてもご夫婦のプライバシーを守るには、寝室に前室があるとより落ち着いた部屋を実現しやすく2階No2の間取りのようにWICを前室として使う間取り計画もある

2階ウッドデッキ


寝具類を干すために2階にベランダを希望される方が多く、住宅会社では防水工事をしたベランダを提案されます。時には1階居室上にも平気でベランダを設置しているようですが、いくら新築時に排水管の防露対策や、防水工事を怠りなく施工しても、経年変化の劣化や地震時の揺れ、変形により防水が亀裂して雨漏りの発生を引き起こす可能性は拭いきれません。


その可能性を取り去るには、安易なベランダは止め計画的な2階ベランダの設置をお勧めします。例えば、この間取り1階No2であれば和室の屋根高さを調整し、屋根上にベランダを設けると将来の漏水対策にも有効だ。

北入り玄関・W-01「北玄関・基本の間取り」

概要
床面積 |1階・20.0坪 2階・15.875坪(吹抜け4.375坪)
延床面積| 35.875坪 (吹抜け4.375坪別)
玄関方向|北入り玄関 No.W-01
コンセプト「北玄関・基本の間取り」
主な特徴
家事動線|子育て世代|夫婦の生活|

玄関から台所、階段、洗面、浴室と各部屋が北側一直線に並べる基本的な間取りです。
台所横の階段下は食品庫もしくは物置を兼ねた勝手口として利用すれば、ゴミ出しにも重宝するでしょう。
1階平面図

この間取りの欠点として、玄関から入ると目の前に食事の空間が広がるため、不意な来客があると家族が食事をしている横を通らなければ奥に招き入れることができない点です。気心の知れた友人知人が多く遊びに来るご家庭であれば、非常にフレンドリーな間取り案となります、しかし気を使う来客が訪ねてくるご家庭にはお薦めできません。

物干しには小雨程度なら和室周りの濡れ縁を使い、冬季や雨天時には2階のオープンスペースを物干し場として使うため、洗濯機から近い位置に階段を配置した。

居間、食堂部分の吹き抜けは南側に隣家が迫っていても日差しが十分に差し込む。また2階の子供室は吹き抜けを通して1階の空間と一体化させ、子供たちが個室にいても1階でその雰囲気を感じられるように計画している。
子供室は就寝場所と割り切り7.5帖の広さを2室に分けた広さだが、吹き抜けに面して設けたオープンスペースを勉強部屋に使う予定なので、特に広さの問題はないと思う。
2階平面図


吹き抜けがあると、冬場にコールドドラフトが発生し寒く感じる恐れがあるので、吹き抜けには障子を入れている。この障子を開閉することにより、その時々に合わせて自分たちで室内環境の調整をすることができる。夏場に障子を全て外すと、住宅内の風通しば抜群に良くなります。