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2016年7月16日土曜日

東側道路の間取り S-04「バスコートがあるガレージハウス」

概要
床面積|1階・16.25坪 2階・12.25坪 
延床面積|28.50坪
玄関方向|東入り玄関 No.S-04

コンセプト「バスコートがあるガレージハウス」
主な特徴
|動線計画|暮らしと趣味を楽しむ|子育て世代|カーライフ|

ビルトインガレージは子育て世代には子供達をチャイルドシートに座らせるために便利で、高齢者が乗り降りするにも優しい住まいとなる。

1階平面図
クルマ好きな方には、居室から愛車を愛でることができれば、それはたまらないガレージハウスが完成する。

正直に言うと、この間取りのように東向きの敷地はガレージハウスには不向きである。
東側の採光を居室に採りにくく、居間の環境としては不利であり加えてガレージの出入り口を閉めると居室も暗くなるので気をつけたい。

ガレージハウスを希望される方は、北向きもしくは西向土地の方が居室の採光計画はしやすいであろう。

この間取りでは、その対策として居間の採光は2階南側に吹抜けを設け、ガレージの採光はバステラスとガレージの光庭を兼ねた空間をとり確保している。

ガレージハウスの正面には大きな扉が入り、その外観はやや地域環境から閉鎖的というか拒絶するイメージになりやすい。意図的に望むのであれば問題はないが、地域とのつながりが薄くなっては暮らしにくい場面もあるだろうから気をつけなければならない。

ガレージは屋内でも屋外でもない、いわば日本の伝統空間である軒下空間としての利用も考えられる。とすれば近所の友人や知人が訪れやすいように、玄関とガレージを兼ね、そこに小さなテーブルと椅子でも置き、知人の溜り場としても使える空間を用意してみてはどうだろうか。

2階平面図
私は「兼ねた空間」「一石二鳥の空間」というのが大好きである、得した気分だ!時には一つだけでは解決できない問題も、問題が二つ重なることでスッキリと解決できることもある。それが一石三鳥のような解決ができれば、大きな声で「やったぜ!」と叫ぶ。



難問が多ければ多いほど嬉しくなるのは建築家としての性なのだろうか?難問をお抱えの方は是非とも私にぶつけてほしい・・・と少し広告めいたことを書いる。

東側道路の間取り S-03「ちいさくても多彩な空間を感じたい」

概要|
床面積|1階・16.25坪 2階・12.25坪 
延床面積|28.50坪
玄関方向|東入り玄関 No.S-03

コンセプト「ちいさくても多彩な空間を感じたい」

主な特徴
|小さな家|動線計画|子育て世代|自然の近くに暮らす|

28坪ほどの明るくて心地よい風が通り抜ける家に、回遊性家事動線と3方向に抜ける視線が、ひろびろ感じる豊かな暮らしを実現する。
1階平面図

明るい朝日が差し込む家は気持ち良い。
目覚めに少しぼーっとした体で台所に立っても部屋が明るいと「さぁ今日も1日がんばるぞ!」と、体の動きも軽快になるのは人の本能だ。朝日を受ける明るい居間と食堂は南北にも風が抜け回遊性のある家事動線が朝の忙しい時間にはありがたい。

水まわりの各室を西方向に集中させ食堂、居間、玄関を交互にレイアウトにすることで家事がしやすく、ひろびろとした空間をつくりだしている。また、この間取りは動きのある家事部分と、のんびり過ごす団欒の空間をやわらかに分け、ゆるやかにつなぎ空間の雰囲気も多彩な表情を感じられるであろう。

アルコーブのように少し囲まれた食堂は、居間との間で声が伝わりながらも視線を遮ることができるため、ただ単純な四角い部屋よりも落ち着いた空間を創り出す。夕食後に家族とともにくつろぎの時間を大切にするご家族や、来客の多いご家庭にもオススメめである。

居間は、落ち着きがあるばかりでなく、3方向に設けた窓により風通しが抜群で、視線の抜けが良い上に南側に設けたテラスは空間の広がりを感じ、よりひろびろとした空間を演出する。
このテラスは休日のカフェ空間やバーベキューの場所として、またここに縁台の一つでも置けば、ご近所様との語らいの空間としても活躍するだろう。

四方を壁に囲まれたコンパクトな家は、つまらない空間になりがちですが、間取りのレイアウト次第で、のびやかに広がり多彩な空間を楽しむ住まいを実現できるだろう。


キッチン西側パントリーは、夏季期間の台所の西日対策と物干し場を兼ねている。

2階平面図

東側道路の間取り S-02「わんぱくに暮らしたい」

概要
床面積|1階・17.0坪 (車庫・3.75坪)2階・13.0坪 
延床面積|30.00坪
玄関方向|東入り玄関 S-02

コンセプト「わんぱくに暮らしたい」
主な特徴
|小さな家|土間がある家|子育て世代|暮らしと趣味を楽しむ|

住宅が立ち並ぶ敷地の中で自然を感じ、親子共々わんぱくに、ワクワクしながら趣味を楽しみ暮らしたい。小さな家に、いろいろな工夫を詰め込み人生豊かに暮らす間取りはできないだろうか。
1階平面図

広い玄関はガレージにつながり、建具を全て開け放つと約17帖の広々とした空間となる。
庭にある小さな家庭菜園で収穫した野菜の下処理や、野山や海で思いっきり楽しんできた日にはアウトドア用品の手入れ。夏休みには子供たちがノコギリや金づちを持ち出し才能を開花させる創作活動に使う。

街中でも風通しは抜群!明るさも申し分なし!何よりも緑の中に浮かぶような居間は視線が抜けて心地よい空間となるだろう。

さらには、この上に2階は設けていないので、もう少し広い居間や、思い切って和室をもう一部屋増やす、あるいは天井を高くして縦方向の広がりを感じる居間やなど、好みや暮らしに合わせて自由な空間を実現できる。
2階平面図


家事動線も機能的で晴れた日には物干しデッキが回遊式の動線を生み出し、使いやすく動きやすい計画としている、台所近くのスタディーコーナーは子どもの学習室として、また大人の書斎としても使う。台所から少し振り向くと部屋を通して庭も見通せ視線の抜けも良く、朝には明るい日差しが台所にまで差し込んでくる。

東側道路の間取り S-01「建具が無い家に暮らしたい」

概要
床面積
No1 床面積|1階・21.50坪 2階・14.50坪 
     延床面積|36.00坪
No2 床面積|1階・21.50坪 2階・16.750坪 
     延床面積|37.75坪
玄関方向|東入り玄関 No.S-01

コンセプト「建具が無い家に暮らしたい」
主な特徴
動線計画|子育て世代|暮らしと趣味を楽しむ|健康に暮らす|

1階すべての部屋を回遊性のある動線でつなぎ、居室も水まわりもワンルームとして暮らす間取りです。

1階平面図
回遊性がある間取りは機能的で家事労働の軽減に結びつく。開放的なワンルームタイプの間取りは住まいの一体感があり、広がり感が生まれる。
この間取りは動きやすく共働き世代や家族全員が協力し合う暮らしを望む家庭向きの間取りだろう。

浴室やトイレも開放され、たとえ子供が一人で入浴していてもまた、ご自身が高齢になった時でも声をかければ1階の何処へも声が届き、室内の気温に差が発生することもなく、ヒートショックの心配もない。また西側のテラスへ視線が抜けバステラスとしての利用や物干し場などにも利用する。

忙しい日々の中でも安心して癒しのひと時を実現できるだろう。

ワンルームタイプの間取りは風の通りがとても良く、個室間の気温、湿度差が発生することもないので空気の淀みも少なく、室内アレルゲンのカビやダニ、ハウスダストの抑制につながります。また各部屋の掃除もしやすく、舞い上がる厄介な浮遊塵も、窓を開放すれば短時間でハウスダストを追い出すことができると実証されています。

と言っても、多少の生活雑音が気になるようであれば、水まわりの好きな位置で引き戸を入れると良い。

この間取り図に設けた「畳の間」と「書斎」は小さなお子さんがいるお家庭を想定して考えたものです。このスペースはご自身の暮らし方に合わせて食堂を広げても良いだろうし、あるいは収納スペースやスタディーコーナー、土間、薪ストーブの設置など、ご希望するライフスタイルを最大限に楽しめる部屋を求めていただきたい。

2階平面図 No1

2階の間取りは中廊下を挟み南側に子供室、北側に主寝室を配置した一般的なレイアウト[No.1]と夫婦のプライバシーを向上させる間取りは[No.2]を参考にしてください。

2階平面図 No2
No.2には主寝室に書斎を兼ねたセカンドリビングを設けています。2階の床面積は2坪弱増えますが、仲が良いご夫婦の生活を考えれば、この床面積が増えることも気にはならないだろう。ご家族が楽しく豊かに暮らすには、夫婦円満であることが一番だと思うので、住まいの中でこのような空間を積極的に考えていただきたいと願います。


階段から主寝室への動線が長いと思われる方もいるかもしれないが、それは意図的に長く計画している・・・あまり野暮なことを言ってはならない。

東向き土地 C-04「家事に便利なテラスが欲しい」

概要
床面積|1階・20.50坪 2階・17.25坪 (吹抜け・2.0坪)
延床面積|37.75坪
玄関方向|東入り玄関 No.C-04

コンセプト「家事に便利なテラスが欲しい」
主な特徴
|動線計画|暮らしと趣味を楽しむ|アレルギー・花粉症対策|

家事の軽減を図り、暮らしを豊かに楽しむ「マルチテラス」を屋内でも屋外でもない中間の機能を持たせ広さ4.5帖ほどのスペースを水まわりの中心に設けた。

1階平面図
「マルチテラス」は基本的に屋外の空間であるが、北側外壁面に建具を入れると室内のようにも使える空間で、いわゆるサービスヤードを積極的に暮らしの中に生かす方法としても機能する。

まずこのテラスは水まわりの中心に位置させることにより、どの部屋へも狭い廊下を通ることなく最短で行けるため、家事の軽減につながる。加えて家庭菜園で収穫してきた土つき野菜の下処理や、雨天時や冬季間の物干し場としても使え。

テラス側に浴室の窓を大きく開口すると浴室は半露天風呂に早変わりするだろう、ここでのんびりと1日の疲れを癒すリラックスタイムを味わっても良いだろう。また浴室の開口を大きくできれば、浴室内の換気も良くなり、カビの繁殖を抑制させることも可能だ。

また嫌な花粉の季節には、ここを通って直接シャワーを浴びれば、嫌な花粉を室内に持ち込まずに済むだろう。

北側外壁面に網戸を入れ、夏には夕涼みの場所として湯上りに冷たいは麦酒で乾杯!秋には七輪を持ち出し、焼きたての秋刀魚をつまみに純米酒を楽しむ。すぐ脇に台所があるから何の負担も感じない、ただ楽しめばよい。

子供達は夏にはここでビニールプールを持ち出し水遊び、夏休みの工作も室内と違い床に傷や汚れを気にせず、才能を思う存分、自由に発揮できるであろう。時には大人と一緒に陶芸に打ち込んでもよい。


家事の軽減を図り、大人達は暮らしを豊かに楽しく過ごし、子ども達の才能を開花させる可能性を秘め、豊かな発想で自由に使う空間がこの「マルチテラス」だ。

2階平面図

東向き土地 N-03「カーポートを設けた子育て世代の家」

概要
床面積|1階・20.0坪 2階・15.0坪 (吹抜け・5.0坪)
延床面積|37.5坪
玄関方向|東入り玄関 No.N-03

コンセプト「カーポートを設けた子育て世代の家」
特徴
|ガレージ|子育て世代|

ここでは解放式の屋根付きカーポートです。
壁は建物の耐震性から少なくとも構造上有効な二方向の耐力壁をお考えください。この間取りでは屋外物置を設置していますが、自転車スペースに利用することも考えられます。

1階平面図
台所からは玄関や水まわりが近く炊事洗濯がしやすい間取りになります。またこの水まわりに階段もありますから、お年頃の娘さんも不意な来客時に湯上り姿を見せることなく2階の部屋に行けるでしょう。

西日が直接当たる敷地であれば、台所の西日対策が必要となるのでご注意ください。食品庫はこの間取りのように西面以外に設ける必要がある。

南西方向角に設けたスタディーコーナーは、南側に隣家が建っていることを想定して、キッチン方向に向いて座るカウンターとしているが、カウンター方向は南向きでも構わない、ただここには十分な収納を確保しておきたい。また乳幼児のお子さんがいらっしゃれば、畳コーナーとしても暮らしやすいだろう。

2階平面図

東入り玄関 N-05「やさしく家族を包み込む空間」で暮らす

概要
NO1 床面積|1階・20.0坪 2階・15.0坪 (吹抜け・5.0坪)
   延床面積|37.5坪
NO2 床面積|1階・20.0坪 2階・15.25坪 (吹抜け・5.0坪)
   延床面積|33.5坪(吹抜け別)
玄関方向|東入り玄関 No.N-05

コンセプト「やさしく家族を包み込む空間」で暮らす
特徴
|子育て世代|将来に備える家|夫婦の生活と住まい|暮らしと趣味を楽しむ|


シンプルに構成をされた空間は暮らしやすい。その上構造的にも経済的にも有利にで将来の暮らしの変化にも柔軟に対応しやすい。

No1 1階平面図


No1、No2共に台所、居間、和室を南側に配置して居間は南北に抜け採光と風通しを実現している。居間には大きなテーブルをドンと置き、この大きなテーブルが求心力を持ち家族が自然と集まる。
No2 1階平面図

炬燵や大きなテーブルは人を惹きつける。それは決して小さくてはいけない。
同じ場所で家族がそれぞれ自分の好きなことをしながら、心地よく共通の時間を過ごすには、大きなテーブルをドンと置くことが肝心だ。

仕事で遅くなり一人で食事をするにも、大きなテーブルでは誰かが近くで自分の好きなことをしている。子どもが塾や習い事で遅い食事になったとしても、ここでは親が新聞を読みながら何気ない会話が弾むだろう。

専用のダイニングテーブルでは
「お父様が食事をなさるわ、私が食事中のお相手を」
と、わざわざダイニングテーブルまで来て
「お父様、今日も1日お疲れ様でした、私たち家族のために働いていただきありがとうございます」
と、ビールでもお酌してくれる娘は少ない。
また、
「おっ隆志がこれから食事か」
と、親が子の正面に腰掛け
「今日は何があった、お父さんに話してごらん」
となれば、会話ではなく尋問に近い。

家族の気軽な会話には適度な距離を保ち、それぞれ自分の好きなことをしながら自然に触れ合える大きめのテーブルが役に立つ。


両案の違いは、ご覧の通り和室と台所の位置だ。どちらの間取りも明るく風通しは抜群、子育て世代のご家族には自信を持って勧められる。

暮らし方の違いがあるとすれば家事動線と将来性。炊事洗濯を素早く片付けたいと希望するならNo.2がお薦め。万が一にも1階に寝室が必要となるかもしれない、また来客が宿泊するかもしれないなど、将来を見越して計画するならNo.1である。

間取りは暮らしをかたちにすることであるが、将来のことも頭の隅におき、ご自身のライフスタイルに合わせて考えたい。
No1 2階平面図

2階
大きな吹き抜けを挟み東が親のゾーンで西が子供のゾーン、この空間を渡すように橋のようなフリースペースで繋ぐ。

いつまでも夫婦が仲良く生活を送り、子供たちを愛し育てる家づくりの一例を間取りで表現してみた。
No2 2階平面図

東入り玄関 N-04「大人の空間にひろびろ暮らしたい」

概要
床面積
NO1 床面積|1階・20.0坪 2階・17.5坪
   延床面積|37.5坪
NO2 床面積|1階・20.5坪 2階・13.5坪(吹抜け・7.0)
   延床面積|33.5坪(吹抜け別)
玄関方向|東入り玄関 No.N-04

コンセプト「大人の空間にひろびろ暮らしたい」
主な特徴
|子育て世代|夫婦生活|暮らしと趣味を楽しむ|


ただ単に明るくて動きやすい家や、単純な四角い部屋はつまらない。
住まいには、もっと多くのことを求めたい。
35坪前後の広さの家にのびのびと、ひろびろと暮らしたい。

部屋の配置がほぼ同じ間取り2案ですが、その空間や暮らし方は大きく違います。共に明るく風通しはよく、ゆるやかに、のびのびと広がる部屋の配置で、違いは1階がキッチンの向き、2階は吹き抜けで、その違いによる暮らし方の違いを感じとっていただきたい。

No1 1階平面図
No.1
1階はキッチンと食堂を対面させ居間と食堂、台所がオープンな一部屋になるようにしています。
居間へのサービスがしやすく和室をキッチンから見通せる一方で、建具を入れなければキッチンが居間から見えてしまう欠点もあります。このレイアウトは子育て世代の方々と、ご自宅に友人知人をお招きし、ホームパーティーを開くご家族に向いています。

No1 2階平面図

2階は階段部分に小さな(90Cm角)の吹抜けがあり1階と2階を空間的につなぎ、1階に薪ストーブを設置する時には、この場所が煙突を配管する場所にもなります。階段を上がるとフリースペースがあり、ここは子供の居間として、物干し場所として利用いただけます。この部屋を囲み子供室2室と寝室を配置しました。


No2 1階平面図
No.2
台所から食堂へサービスは一直線で、玄関からの動線も確保してます。
水平に空間が広がるNo.1に対し、No.2は居間全体が吹き抜けで垂直方向に空間が広がるように台所との間に壁を設けている。
大きな吹き抜けがある居間に対し、食堂の天井は低く抑え、居間とは異なった落ち着いた空間を実現させる。さらに台所との間に設けた壁は構造的にも必要ですが、部屋の中を全て見通せる場合より、空間が広がっていく期待感をもたせます。
No2 2階平面図
2階は約7坪大の大きな吹き抜けを計画しています。吹き抜けを希望される方や不要と思われる方もいらっしゃるでしょう。
ここでは前述した通り、居間の空間的広がりを縦方向に求め、食堂は小さなアルコーブのようにコンパクトで落ち着いた雰囲気を求めました。また主寝室を子供部屋から離すことにより主寝室のプライバシーも向上します。


No1,No2どちらの間取りが良いかは、皆様の暮らし、生活様式次第です。暮らし方に合っている間取りをお選びください。どちらの間取りも建築的には良い間取りで、どちらの間取りがご自身の暮らしに合っているかでご判断ください。


浴室の位置と家事・健康
ここでは浴室のカビ対策として南側に浴室を配置しています。
浴室のカビは健康にも良くありませんし、家事労働にも負担をかけます。家事労働の軽減と健康を考える家づくりは、カビの繁殖を防ぎ掃除回数を減らすためにも、日当たりや風通しが良い浴室の間取り計画をすることも大切です。

家事の軽減といえば家事動線ばかりに目が行きがちですが、このように良好な室内環境を計画することも間取りでは重要なポイントであり、忘れてはなりません。

東入り玄関 N-03「基本形に素直な間取り」

概要
床面積|1階・18.875坪 2階・14.000坪
延床面積|32.875坪
玄関方向|東入り玄関 No.N-03

コンセプト「基本形に素直な間取り」
主な特徴
|小さな家|ガレージ|子育て世代の家|

東入り敷地で屋根付き車庫の位置は、室内への日照を考えると北側が第一選択になります。車庫に続き玄関、水まわり、階段を北方向、南方向は食堂、居間、和室などの居室を配置する基本的な間取りです。

1階平面図
車庫の耐震性を図るには屋外物置や駐輪場などを設け、一方向だけではなく二方向の耐力壁を計画すると良い。

水まわりの個室を北側一列に並べると南北の風通しが悪くなるので、この間取りでは、その解決策として洗面所を独立させ居間との間はオープンとして通風を確保していますが、本来であればもっと大きな窓を取り付けたい。

洗面と脱衣を別室にすることは、入浴時に家族が裸で鉢合わせする心配をなくするとともに、洗面所へはドアがない方が帰宅直後に手洗いもしやすいでしょう。実施設計時には、居間から洗面が見通せてしまうので、洗面台は既製品ではなく一枚石やガラス又はタイル仕上げなど、おしゃれな洗面所を計画してください。

2階平面図
2階
主寝室は和室6帖に間口幅約2.7mの押入れを設けています。

間口が約1.8mの押入れが一般的ですが、布団の出し入れには間口有効幅が狭いように思えてなりません。約2.7m間口の押入れに2枚の引き違い建具を入れると、布団の出し入れが楽に行えるようになります。主寝室を和室に計画するときは、布団を出し入れしやすい押入れの計画も欠かせません。間口が2.7m確保できない場合には有効開口幅で最低でも1mは確保しておきたい。

東入り玄関 N-02「こどもたちの家」

概要
床面積
NO1 床面積|1階・19.5坪 2階・14.0坪
   延床面積|33.5坪
NO2 床面積|1階・19.5坪 2階・14.0坪
   延床面積|33.5坪
玄関方向|東入り玄関 No.N-02

コンセプト「こどもたちの家」
主な特徴
|ガレージ|子育て世代|暮らしと趣味を楽しむ|自然の近くに暮らす|

2例とも南側に居間、北側に台所を設け、アイランドキッチンを採用している間取りです。空間として台所を孤立させるのではなく、LDKをワンルームとした間取りで、室内の明るさや風通しも良い間取りの一つです。

アイランドキッチンは住宅内の司令塔のような場所で、キッチン前に立って部屋を見渡すことができ、子供たちと一緒に調理も楽しめる。玄関も近く、来客や宅配便の受け取りにも便利でしょう。家事や育児に日々忙しく暮らす子育て世代の方には検討いただきたい間取りといえる。

1階平面図 No1
No.1「乳幼児世帯」のご家族に
これから子育てが始まる方、まだまだ子育ての時期が続く方には畳コーナーがあると、お昼寝や、おむつの交換に便利です。また、はいはいや、よちよち歩きが始まっても何も置いていない空間があれば安心して見守っていられるでしょう。食卓も間取り図にはテーブルと椅子の矜持をしていますが、シンプルな座卓にすれば移動も簡単ですから、お掃除もグッと簡単に済ませられます。
1階平面図 No2

No.2「児童世帯」のご家族に
子どもが乳幼児期を過ぎている方はNo.2のリビングレイアウトが良いでしょう。No.1の畳コーナーをスタディーコーナーとしてあります。台所の位置から勉強する子ども達の様子を見て入られますし、子ども達も親の近くで安心して学習する習慣づけも身につきやすいことでしょう。


いずれの間取りにしても、LDKをワンルームとして家族がそれぞれ好きなことをしながら、同じ時を過ごす暮らしには、大きめのテーブルをドンと真ん中に置くレイアウトが楽しく豊かな暮らしをもたらせるのではないでしょうか。

NO.1とNO.2での大きな違いは、浴室の位置です。
No1が浴室を北側に配して脱衣室から南側のサービスヤードへ出られる動線を確保していて、洗濯物を干す時や庭で遊び泥んこになっても、そのまま手洗いができ、No2は浴室を南側に配置してバスコートを併設してあり1日の疲れを外の緑を眺めながら、のんびりとバスタイムを過ごす間取りになっています。

2階平面図

2階
子供室は主に就寝用と考えますが、個室で勉強する時期を迎えても学習机を置ける広さを確保しました、広さで言えば4.5帖強です。


この2階間取りでは北西に2畳分のフリースペースを設けています、ここは表記の通り雨天時や冬期間の物干し場や収納(納戸)または大人の秘密基地(書斎)などに使われてはいかがでしょうか。

東入り玄関 N-01「ふつう?の家」を建てたい

概要
床面積
NO1 |1階・15.75坪 2階・14.25坪(吹抜け1.5坪)
延床面積|30.00坪
NO2 |1階・15.75坪 2階・15.75坪
延床面積|31.50坪
玄関方向|東入り玄関 No.N-01

コンセプト「ふつう?の家」を建てたい
主な特徴
|小さな家|

土地の東南方向に広く空地をとり、短い家事動線の住まいを計画する場合の基本的な間取りで、間取り図集や建売住宅の間取りで多く見かける間取りです。

住宅に関心を持ち始めたときには、よく見かける間取りであるため、なんとなく親近感を持つ人も多いのではないでしょうか。
1階平面図

このレイアウトは、短い家事動線、明るい室内など最低限の住宅性能を満たし、コンパクトにまとめやすい間取りであり、間取りの基本形であることに間違いありません。
もう少し住宅に楽しみや豊かさを求めたい方には物足りない間取りでしょう。また、南北通風が取りにくい欠点もありこの間取り通り新築すると、近い将来に後悔する可能性が非常に高い間取りと言っても言い過ぎではないと思います。

この間取りでは、通風をよくするために、台所北方向「PC」表記部分、また居間東面に窓を設置していますが、基本的にはもう少し間取りそのもので工夫が必要です。

冷蔵庫の納め方
またこの間取りでは、冷蔵庫が食器棚の前面から飛び出さないように外壁面を広げ冷蔵庫と食器棚の面を合わせています。

4名ほどのご家族で使用される冷蔵庫サイズが約500L程とすれば奥行きは約70Cm、食器棚の奥行きが約36〜45Cmとすれば25〜34Cmの差が生じます。この差を冷蔵庫裏の外壁を移動して広げます。同一線上に十分な耐力壁を設置できれば基礎をこの形にする必要もなく、施工上も大きな問題はない。

もし冷蔵庫裏側が室内であれば、パネルで仕切る方法もありますからご検討ください。何れにしても、構造的に無理がないように計画することは大切ですので耐力壁のバランスにはご注意ください。

2階
2階の間取りは2種類掲載しています。それぞれどちらが良いというより、それぞれの長所と短所をよく見極め、ご自身の生活スタイルに合う間取りをご検討ください。
2階平面図 No.1

2階 N0.1「吹き抜け」が欲しい
吹抜けのある住宅は、たとえ南側に2階建の隣家が接して建っている敷地でも、吹抜けから十分な採光を得られ明るく夏場には風通しも良く、1階の声が2階にも届きますので家族の一体感や、ふれあいが自然に生まれやすい住宅で、家族の一体感や、ふれあいを求める家族にはオススメです。

また3部屋とも外壁に面する窓を設けることができますので、2階も各部屋とも良好な室内環境が期待できます。ただ、冬場には1階に冷たい風が吹き降りてくる可能性が高く、暖房をしっかりと計画しておかなければ寒く感じます。
2階平面図 No.2

2階 N0.2「吹き抜け」はいらない
3部屋を南側に配置して吹き抜けをなくした間取りです。空間的に1階とのつながりが希薄になるので、空間的な家族のつながりは薄れる間取りです。このフリースペースは物干し場としての利用、学習室として利用、家族全員の収納スペースなど暮らしに合わせた使い方が良いでしょう。吹き抜けを無くしたこの間取りは、冬季間の暖房効果は良く冬場のエネルギー消費は少なくなるといえる。

もちろんNo.1の間取りで吹き抜けをなくし、床を貼ってオープンスペースとしても良い。


どちらを参考にするかは皆様の暮らし方と敷地条件により変わりますし、このあたりが間取りは敷地と暮らし方により様々に展開するということをご理解いただけますでしょうか。