2016年7月16日土曜日

東側道路の間取り S-04「バスコートがあるガレージハウス」

概要
床面積|1階・16.25坪 2階・12.25坪 
延床面積|28.50坪
玄関方向|東入り玄関 No.S-04

コンセプト「バスコートがあるガレージハウス」
主な特徴
|動線計画|暮らしと趣味を楽しむ|子育て世代|カーライフ|

ビルトインガレージは子育て世代には子供達をチャイルドシートに座らせるために便利で、高齢者が乗り降りするにも優しい住まいとなる。

1階平面図
クルマ好きな方には、居室から愛車を愛でることができれば、それはたまらないガレージハウスが完成する。

正直に言うと、この間取りのように東向きの敷地はガレージハウスには不向きである。
東側の採光を居室に採りにくく、居間の環境としては不利であり加えてガレージの出入り口を閉めると居室も暗くなるので気をつけたい。

ガレージハウスを希望される方は、北向きもしくは西向土地の方が居室の採光計画はしやすいであろう。

この間取りでは、その対策として居間の採光は2階南側に吹抜けを設け、ガレージの採光はバステラスとガレージの光庭を兼ねた空間をとり確保している。

ガレージハウスの正面には大きな扉が入り、その外観はやや地域環境から閉鎖的というか拒絶するイメージになりやすい。意図的に望むのであれば問題はないが、地域とのつながりが薄くなっては暮らしにくい場面もあるだろうから気をつけなければならない。

ガレージは屋内でも屋外でもない、いわば日本の伝統空間である軒下空間としての利用も考えられる。とすれば近所の友人や知人が訪れやすいように、玄関とガレージを兼ね、そこに小さなテーブルと椅子でも置き、知人の溜り場としても使える空間を用意してみてはどうだろうか。

2階平面図
私は「兼ねた空間」「一石二鳥の空間」というのが大好きである、得した気分だ!時には一つだけでは解決できない問題も、問題が二つ重なることでスッキリと解決できることもある。それが一石三鳥のような解決ができれば、大きな声で「やったぜ!」と叫ぶ。



難問が多ければ多いほど嬉しくなるのは建築家としての性なのだろうか?難問をお抱えの方は是非とも私にぶつけてほしい・・・と少し広告めいたことを書いる。

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