2016年8月2日火曜日

ザ・リッツ・カールトン大阪「ジュニアスイート」

ザ・リッツ・カールトン大阪
タイプ ジュニアスイート
面 積 64㎡
所在地 大阪府大阪市

ホワイエとベッドルームを備えた約64㎡の広々とした客室。

ホテルといえば、ほぼ矩形の部屋が多い中で、この部屋は45度のラインを巧みに利用し視覚的に実面積以上に部屋を広く感じる効果をもたらせている。
ジュニアスイート

「あら、とても広く感じる」
「そうだね、視線の抜けがいいんだよ」
「視線の抜けって?」
「ほら、出入り口ドアを背にして立ってみて、ホテルの部屋としたら広めのホワイエにお洒落なコンソールテーブルが置いてあり、その向うにベッドルームがあるけれど、ここからではベッドルーム全体が見えないから、ずっと部屋が繋がっているような期待感を感じるだろ。多分、ベッドルームからも同じように感じると思う」
「なるほど!」
「このホワイエをクローゼットと考えて、ちょっと雑多なものを置いておこう」
「そうね、特に旅行カバンなんかは、くつろぐ部屋に置きたくないですもの」
「このホテルはターンダウンサービスがあると思うから、あまり散らかすなよ」
「ベッドメイキングね」
「そうそう、いくら客だからといって雑然として部屋を使うのはマナー違反」
「旅行カバンは十分このクローゼットに入るよ」


リッツカールトン大阪公式ホームページhttps://www.ritz-carlton.co.jp

ザ・リッツ・カールトン大阪「スイートルーム」

ザ・リッツ・カールトン大阪
タイプ スイートルーム
面 積 76㎡
所在地 大阪府大阪市

ベッドルーム、バスルームに加え、リビングルームも備えた76㎡のゆったりとした空間。

ルームキーは、ライオンマークの付いた適度な重みのキーホルダーにディンプル錠が付いている。少し緊張気味に鍵を差し込み、ゆっくりとシリンダー錠を回すと、グヮッジャッリと重みのあるが心地よい音がする。ドアは木製に見えるがホテルだから防火性能は十分と思われる重いドアを開ける。
スイートルーム

「わお!さすがスイート」
「広いわね〜、なんだか気持ちよくって、温かいインテリアね。奥がベッドルームかしら」
「ああ、おおよそリビングルームが28㎡、ベッドルームが26㎡、バスルームが15㎡その他収納を加えて合計76㎡だって。坪数にすると約23坪」
「こじんまりした家一軒に近いね」
「著名な建築家で、コーヒーのコマーシャルにも出演され「違いのがわかる男」清家清先生のご自宅が約55㎡だから、その約1.5倍」
「このまま、台所つけて自宅にしたいくらい」
「それならジャグジーも欲しいな」
「沖縄のリッツには屋外の専用ジャグジーあるよ」

「次は、そこへ行きたいね」

リッツカールトン公式ホームページhttps://www.ritz-carlton.co.jp

サンカラ ホテル&スパ 屋久島

サンカラ ホテル&スパ 屋久島
タイプ サンカラスイート
面 積 126㎡(1室)
所在地 鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生字萩野上553


"天からの恵み"を満喫する楽園のオーベルジュ

楽園のオーベルジュ、sankara hotel&spa 屋久島。"sankara"はサンスクリット語で「天からの恵み」という意味があり、ここには自然の恵み、食の恵み、居住空間の恵み、そのすべてが揃っています。島に流れる静謐な空気がすべてのものを包むこの場所で、悠久の時に身を委ね、極上ステイをご体験下さい。
※公式ホームページより


ルームレイアウト
ルームレイアウトは、1室限定のサンクラスイートルーム。室内面積は126㎡(約38坪)と広く、ゲストルームにはトリートメントを受けられるインスパルームが併設されている。独立したエントランスルームは部屋に安心感をもたらすスイートルームには必須の空間であり、しっかりと備えられている。インスパルーム横にはスパ(アウトバス)があり、贅沢な非日常空間と時間を味わえるであろう。シティーホテルのスイートによく見られるベッドルームを独立させるのではなく、図面の上部がトリートメントゾーンとして独立させている以外は、基本的にはワンルームでの使用でリゾートホテルならではのレイアウトになるようだ。ベッドルームゾーンとリビングダイニングゾーンは建具で仕切ることもできるが、これは宿泊客以外のゲストが部屋に訪ねてきた場合の配慮と思われ、リビングルームからエントランスを通り直接トイレへ行ける動線が確保されている。

当たり前のことだが、クロークも充実しており少し大きめの旅行用スーツケースを部屋の片隅に置いておくこともなさそうである。

少し残念なのはリビングのテレビとデイベッドのレイアウトと下部面の真ん中にある柱が邪魔になり、空間が広く、2方向の景色が抜けている割には開放感が少なく感じる。ゲストはそのロケーション(場所)を楽しみにくるのだから、テレビをメインにレイアウトする必要はないと思うのだが、私だけだろうか。

ただし、さすがリゾートホテルだけあって、このサンクラスイート以外にも魅力的な本館ジュニアスイート3室、ヴィラスイート1棟(1室)、サンドラヴィラ12棟(24室)があり、ゲストの宿泊する気分に応じて選べる。
サンカラスイート公式ホームページ|http://www.sankarahotel-spa.com

城崎温泉 西村屋「蓬莱の間」

城崎温泉 西村屋「蓬莱の間」
タイプ 露天風呂付特別室
広 さ 12畳・6畳・居間・露天風呂
所在地 兵庫県豊岡市城崎町湯島469

数寄屋建築の伝統を受け継いた特別室
城崎温泉「西村屋」は、150年以上の歴史を持地、創業当初は江戸時代の陣屋だった建物を利用している。武家造りの荘厳さを残した門構えや玄関をはじめ、構成の美しさは日本旅館建築の傑作の一つ。
平面図

 別棟「平田館」は数寄屋造りの名匠・平田雅哉氏によって1960年に建てられ、露天風呂付き特別室「蓬莱の間」は日本の伝統的な数寄屋を受け継いだ大工棟梁の技に出会える老舗旅館の一室である。
「自分を磨くには、確かなものをたくさん見ることだ」と言います。本物の数寄屋建築に宿泊して、自分の身体で直に受け止め、その空間を五感を通して、名匠の技を自分自身に染み込ませるには、最高の宿と言っても良いのではないでしょうか。

城崎温泉「西村屋」公式サイト|http://www.nishimuraya.ne.jp

2016年8月1日月曜日

森の中のふたつ家

森の中のふたつ家
建築家 林雅子(はやしまさこ)1928- 2001
面 積 194.0㎡
建築年 1963 : S38
所在地 長野県軽井沢

大小ふたつの方形が連結する家
「地籍」「人籍」という耳慣れない言葉で、建築の発想を得てきたと建築家は語る。

「地籍」とは一言で言えば、建築物が建てられる場所・環境の個性である。巨視的にいえば、日本の土地には、日本人が歴史的時間のなかで育んできた建築がふさわしいのであるし、微視的には、地盤 の性状や表土の起伏、植生との関連、気象条件に沿った建築の姿があるはずである。
平面図

「人籍」とは、建築に映し出される、個人の個性である。建築という行為の特徴の一つには、人間がそこに住む空間をつくることである。建築は、そこに住む人間の顔を、否応なく写し出す。住まいを見れば、住人の人格が想像できるのも当然のことである。人間は、その趣味やライフスタイルに合わせた建築をつくって住もうと望み、一旦住みはじめれば、その空間のつくられようが、人格のうえに大きな影響を及ぼしはじめる。ここが建築のもつ重大な意味がある。
「地籍」「人籍」は、この世に存在する建築特有の属性である。建築は芸術でもあるので、建築の美しさだけを表現しようとする行為もあり得るわけで、したがって「地籍」「人籍」とは無縁の建築提案などというものもあり得るが、それだけなら模型かイラストで十分であり、実存の建築に仕立てることはないのである。

この住宅は、軽井沢の別荘地に計画され、二つの方形を連結させ、中間的・多目的空間である前室ホールでつながる。大きい方形はオーナーの別荘空間であるが、将来は本拠となり小さい方形は子供達家族の別荘として使用され、全体としては4家族の集合住宅とイメージされている。



 「新・空間の骨格」林雅子のディテール|章国社刊から引用

この建物は別荘であるが、その「ふたつ家」とした空間構成は、二世帯住宅のあり方として興味深く、二世帯住宅を計画される方にはとても参考になるでしょう。
45°線が使用されているため、一見複雑な間取りに見えるかもしれませんが、詳しくそれぞれの方形を見れば、大きな方形は、広々とした居間を中心とした回遊式の動線はストレス少なく暮らす、シンプルな空間構成がなされている点も見逃せない。また小さな方形は建物を四分割した上で、それぞれに各部屋が配置されている簡素な構成になっている。シンプルな空間構成でありながら、詳細な部分には女性ならではの細かな工夫や配慮がなされており、多くの若き建築家が林雅子氏のディーテールを求めた由縁でもある。



軽井沢の山荘(吉村別邸)

軽井沢の山荘(吉村別荘)

建築家 吉村 順三
面 積 87.7㎡ 
建築年 1962 : S37年
所在地 長野県北佐久郡旧軽井沢町

鳥になったような暮らしができる家

音までも消し去るような炎天の下、せせらぎの音が心地よい。緩やかな坂道を歩きながら噴出す汗をぬぐい、このような時に訪れることを後悔し始めた頃、ようやく山荘の敷地に辿り着いた。路を左に曲がると、樹齢を重ねた深い緑の中を縫うような小径の向こうには、樹々の間から見える軽井沢の山荘は、敷地に溶け込みまるで鳥の巣のように浮かんでいる。
2階平面図
手招きをしているようにも見える、コンクリート打ち放しのスラブ下に吉村氏が立ち、手を振ってらしゃる。
「暑かったでしょう。年に数日、ここ軽井沢でも30℃を超える日もあるようです、なかなか味わえない経験ですね」
大きく張り出したスラブの下には、この山荘を建てるために切り倒した楡の木でこしらえたベンチに夫人が腰掛け、テーブルにはランチの用意がしてある。
「この場所は外の暮らしの間に使っています。第二の居間・食堂として、時にはコンサートホールとして、そうそう家内もここでバイオリンの練習をしていますよ。食事ができるまで、少し時間がありますから先にご案内しましょうか」
「それは、ありがとうございます」
「この敷地を見た時には、ただ樹の上で鳥になったように暮らす家を造りたいと思いました。そして1階と2階の用途、建築的要素、経済性、気候、不在にすることも多いので防犯のことも考えると、おのずとこのようなかたちになったのです」
氏は思い出すかのように語りかけてくれる。
「軽井沢のこの辺りは高い樹々が多く強い風も吹かず、湿気が地を這うように流れます。また、1階を小さくしておけば霧が舞い上がることも少ないのです、そしてお風呂も立ったまま薪をくべて沸かすことができますから便利ですよ」
「なるほど、機能だけではなく敷地、気候風土、暮らし、使い勝手その他多様な事を工夫して全てを解決してしまう」
「建築は美しく、楽しく、便利な方がいいでしょ」
「住まわれる方も美しく見えるようにと」
「その通り・・・」
靴を脱ぎ右手の階段を吉村先生に続いて上がる。
「おや、手摺が途中で切れていますね」
「ああ、そこは転落と防犯のために建具が仕込んであります」
「水平の建具ですか」
「閉めた建具の上に乗っても大丈夫ですから、移動する床といってもいいかな」
2階に上がり振り向くと、なんと美しく、気持ちいい空間だろうか、まさに「建築界、掌中の珠」言葉が出ない。空中に浮かんでいるような空間は、鉤の手に大きく開けられた窓から夏強い日光に照らされた緑が眩しく、樹々の緑は地上から眺める枝葉とは違う美しさがある。
1階平面図

吸い寄せられるように窓辺に近づくと、
「2階に上がってくると、誰でもたいていすぐにその窓辺に近寄っていくんだよ。木の枝が手に取れるようで面白いでしょう」
「建物と自然が渾然と一体に感じ、窓から外も部屋の一部に感じました」
「向こうにモミの木が見えるでしょ、この部屋はあの木に狙いをつけています。大きな木を見ていると、人間は安心感を持ちますから」
「ご主人様、お食事のご用意ができましたが、こちらにいたしますか?」
お手伝いさんが声をかけてくれる。
「今日は外にしよう、悪いけど1階に運んでくれないか」
「かしこまりました」
「他の部屋を見る前に食事にしましょうか」



参考:小さな森の家|軽井沢山荘物語:吉村順三著|建築資料研究社

山中湖の山荘

山中湖の山荘(加藤邸)


建築家 吉村順三(よしむら じゅんぞう)
面 積 101.8㎡
建築年 1975 : S55
所在地 山梨県南都留郡

風呂敷に包んで大切に持ってきた山荘

2階平面図
軽井沢の吉村山荘を訪れ「風呂敷に包んで持って帰りたい」と評した主人公に答えた作品。一見すると軽井沢吉村山荘に似た平面にも思われるかもしれないが、平面構想は全く違う、同じなのはどちらも「気持ちの良い別荘」である事。1階(地階)は車庫と玄関にして、居住空間を全て眺望の良い2階に配置している。
1階平面図
2階の大きなデッキへは、敷地の傾斜を巧みに利用してあり、外の階段から直接上がることも出来る。

台所は居間の空間に、階段を挟んで配置されてあり、料理をする時にも料理人が孤立しないようになっている。階段を挟んでいるのは、心地よい距離感を持たせるためであろう、もちろん軽井沢吉村山荘と同じく、障子で仕切れるようになっている。


掘り炬燵のある和室は、施主の希望であり、居間空間から60Cm高く、階段を上がり部屋へ入る。居間との和室の間は30Cm程の腰壁を入れた上に引き込み障子が入っていて、炬燵に座ると、居間の床部分は腰壁でカットされ、気持ちの良い景色だけを楽しめる工夫がなされている。2階のデッキは台所からも近く、このデッキで、山中湖と富士山を眺めながらの食事やティータイムは、宝のようなひとときを楽しめるのであろう。

2016年7月28日木曜日

南入り玄関の家 No.E04

概要
床面積 |1階・18.50坪 2階・12.00坪
延床面積| 30.5坪
玄関方向|南入玄関 No.E04
主な特徴
|小さな家|将来に備える家|景色の中に暮らす|暮らしと趣味を楽しむ家

コンセプト「暮らしに合わせて自在に変化する家」

生涯資金と建築費|

将来のライフスタイルに合わせて改装すること前提に計画する間取りがあっても良いと思う。

住宅ローン返済のために夫婦二人ともが家族を犠牲にする勤務より、どちらか一方は暮らしを楽しむために、気に入った仕事があれば生活が許す程度の仕事をして暮らしたい・・・。

1階平面図 No.1

小さな家を建て、生活費に負担をかけたくない。また無理な住宅ローンも組みたくない。住まいは小さくても豊かな暮らしができるはず。マンションと思えば100㎡の面積はかなり広め、マンションで上下左右の部屋に気をつかいながら暮らすなら、地面の上で自由に暮らしたい。新築時に多額の費用を使うより、お気に入りの住まいに手を掛けながら、長く愛着を持ち、その時々のライフスタイルに合わせて改装しながら暮らす家を考えたい。それは何十年後に建て替えするよりも絶対に資金の負担は少ないと思う。

だから30坪程度の小さな家を建て簡単な内装工事だけで済ませ、生活費には負担をかけず、その時々に気持ちよく暮らしができる住宅を計画した。


明日に向けて|
30坪ほどのコンパクトな住宅を無駄なく改装することが前提ですから、よりシンプルで汎用性が高い構造と間取りが求められます。重要なことは、基礎や構造、外壁、屋根などの主要構造体に手を加えることなく改装をできるように、計画当初からその時々の間取りも念入りに検討して、基礎や窓の位置を決めている。
1階平面図 No.2


土間のこだわり|
子供の成長には、子供の目線から見える変化や違いなどの刺激が欠かせないといいます。いつも同じ室内環境で暮らすより季節の変化や飛び回る蝶々、風にそよぐ草花などが子供たちは何かの刺激を与え、興味を抱き自分の手で確かめようとする行動に移す。この一連の活動が子供達の成長にとても良い・・・、それを住宅で生かすには土間が必要だと考えた。

自然は、その時々の変化に溢れています。土間は屋外と屋内をつなぎ、感性豊かな子供に育てる「架け橋」となるでしょう。少し成長すればここで工作や粘土遊び、夏にはプールを持ち出してくるかもしれません。子供の想像力を膨らますには必要な空間だと思います。また冬には物干し場としても大活躍します。将来は薪ストーブを置き、揺れる炎を見ながらのんびりと冬の長い夜を楽しみたいですね。

動線計画|

動線は生活そのものです。短ければ良いとか長いから悪い、という考えもありますが動線は家族との接点ともいえます。ときには動線が長くても、もっと優先される生活もあります。一つの行動だけを考えるより、生活全体で考える動線計画をしています。

台所からの家事動線が長いですね。この家は将来、改装工事をします。子供が小さい時には自由に歩き回っても安全な広い空間を求めました。テーブルも当初は部屋の真ん中に簡素な折りたたみの座卓でもいいのではないでしょうか。

それに簡単に片付けられる家具は、お掃除の時も楽です。

1階平面図 No.3

少し成長すれば、朝日が差し込む食卓で毎朝しっかりと朝食をいただきたいものです。台所が水まわりに近くなりますが、台所と水まわりが近くなっても、洗濯物を干して取り込み、たたんで仕分けることを考えると、台所がどちらにあっても動線の長さに変化はありません。

家事労働は大変です。浴室をサンルームへ移動して、脱衣室を広げここで物干しができるように改装します。もちろん新築時に、この間取理で着工しても良いのです。

1階平面図 No.4
洗濯してその場で干す、これ以上短かな動線はありません。子供たちにも自分の洗濯物は自分で洗うことが我が家のルールになりつつあります。子供が独立すると、いよいよ夫婦二人の住まい。回遊性のあるワンルームの住まいは室内の気温差も少なく、動きやすいです。もし車椅子が必要になっても平気です。


コストダウンを考えた上下階レイアウト|
家の中で最も無駄な空間は2階の廊下だと思います。そこで2階の廊下は最小限になるように主寝室と子供部屋2室を配置しました。それでも、1階から2階の子供部屋へ声を掛けやすいように小さな吹き抜けを設けてあります。
2階平面図
2階は構造に負担をかけないように玄関とLDK部分が総2階建ての構造にしてあります。土間と水まわりは下屋として総2階の建物に附属させた基本構造で、コストダウンを図っています。

南入り玄関の間取りNo.E03

概要
床面積 |1階・18.5坪 2階・16.5坪
延床面積| 35.0坪
玄関方向|南入り玄関 No.E03
特徴
家事動線|回遊性|バステラス|2階学習室|花粉症対策|家庭菜園|

暮らしや健康を考えた動線計画
住宅の動線は家事動線ばかりではありません、起床動線や帰宅動線、就寝動線など生活には様々な動線があります。健康や仕事、暮らし方から間取りを考えると、このような動線が暮らしやすい方もいらっしゃると思います。

この住宅は帰宅動線に注目してください。あまりこの動線がある住宅は少ないというか、必要とする方は少数派でしょうが、健康や職業によっては、この動線を必要とする方も多くいらっしゃると思いますので参考にしてください。

1階平面図 No.1


インフルエンザの季節|
インフルエンザが流行する季節に有効な予防法の一つが、帰宅直後の手洗いです。帰宅直後には、できるだけ何も触らずに洗面場へ直行し、石鹸で綺麗に手洗いをすることです。
玄関脇に手洗器を設ける方法もありますが、やはり大きめのボウルで石鹸で丁寧に手を洗いうがいをすることが一番です。

花粉症の季節|
花粉症で苦しむ時期には、とにかく家に帰りすぐに花粉を落として楽になりたい、家の中にも花粉を持ち込みたくない。帰宅直後には居室を通らず、お風呂場へ直行してシャワーを浴びたい、少なくても手洗いや洗顔をしたいと希望される方も多いではありませんか?着替えの衣服は階段下収納をクローゼットにして衣服を収納しておきます。

仕事柄|
服や身体に粉塵や油、臭いが付いてしまい帰宅直後には服を脱ぎ体についた汚れを落としてしまいたい。汗をかく季節は着ていた服を洗濯機に放り込み、お風呂でさっぱりしたい。仕事柄にもより、このような玄関からの帰宅動線を考える間取りもあります。

喘息|
花粉と同じで、衣服についたホコリは家の中で舞い散り、掃除の頻度を高めます。もしお子さんが気管支喘息をお持ちであればなおさら、室内環境は良好に保ちたい。そこまでいかなくてもご職業や健康状態から間取りを考えるべきではないでしょうか。

趣味を楽しむ|
家庭菜園が趣味で泥だらけになってしまい汗と土で汚れた体をきれいにしてから部屋に入りたいと、ご希望される方、アウトドアが趣味で雨の日には自宅でグッズの手入れをしたい方など、暮らしを豊かに趣味を楽しむ方こそ、この動線や機能を参考にしていただきたい。

仕事や健康、暮らし方、趣味から間取りを考えると家事動線より他の動線を優先する方が暮らしやすい場合もあるのです。

1階平面図 No.2

居間の雰囲気
No.1は居間を横断する動線があり、よく言えば居間に動線が集まり活動的な住まいですが、悪く言えば落ち着きのない居間になりやすいです。家事動線を短く、落ち着きのある雰囲気をご希望されるようでしたら、No2の間取りが良いでしょう。


2階平面図
2階|


階段を上がり正面にトイレその西側を廊下として子供部屋へ続きます。廊下が単なる移動空間であれば無駄は空間だと思いますので、一部をフリースペースと収納スペースに利用しています。フリースペースには机を備え付けてもいいでしょうし、収納を増やしてもいいでしょう。

2016年7月20日水曜日

南入り玄関の間取りNo.E02

概要|
床面積 |1階・22.50坪 2階・16.75坪
延床面積| 39.25坪
玄関方向|南入玄関 No.E02 

主な特徴
回遊性動線|物干し・和室
暮らし|景色|子育て世代の家|来客


1階平面図
 コンセプトは「南北の景色を取り込み自然の中で暮らす」
「家族の間」は見晴らしの良い広場や、庭園の中に佇む東屋に見立て南北の建具はすべてを壁の中に引き込みデッキが外部空間と室内空間のつながりを深めます。

動線計画|
回遊性の動線は「家族の間」を中心に「廊下ー脱衣ー洗濯ー和室」の動線と「台所ー食品庫ー玄関」の八の字を描く2本の回遊性動線があり、家事動線は少し長いですが、とても動きやすい動線が計画されています。
家事動線。中でも洗濯の動線は短い方が良いのかもしれませんが、実際には1日に何回洗濯をしますか、多くて2回ほどではないでしょうか、それも最近は、ほぼ全自動洗濯機をご利用です。子供たちが自立し始め、ますます洗濯物が増える時期には、子供達はお手伝いしてくれるようになるのでしょう。

乾燥機付き洗濯機をご利用でしたら、洗濯物をたたみ仕分ける方に時間が取られるのではありませんか?

この間取りでは「洗濯物をたたみ仕分ける」動線に重きをおきました。このプランでは、物干し場を兼ねた洗濯室を和室の横につなげて配置してあります。乾いた衣服を和室でたたみ、仕分けるにはとても都合が良いでしょう。

忙しくたたむ暇がない時や不意のお客さんがいらしても建具を閉めれば洗濯物が散らかっている見苦しところを、お見せする心配もありません。また、衣類をたたむ場所が広ければ、子供達も一緒にたたんでくれますし、躾にも役立つと思います。


家事動線は間取りを考える上で、とても重要な要素の一つですが、家族の年齢や、設備、使用する家電製品も選び、その上で暮らしに根付いた動線を満足させることも大切ではないでしょうか。
2階平面図


個性を発揮しだして数年経ち、幼児期もそろそろ卒業を迎える子供達はゲームや読書など、それぞれに自分のしたいことをし始めます。しかし家族の集まるところで過ごしたいと願うはず。

住まいには家族が自然と集まり付かず離れず過ごす場所が必要ではないでしょうか、その求心力となるのが、この座卓です。子供が小さなうちは座卓の方が安全で便利だと思います。ただ、子供が成長すると、椅子とテーブルの方が暮らしやしかもしれません、その時には、お気に入りのテーブルと椅子を家族で選び、いつまでも使い続けたいですね。